2019年02月08日

(今年度の思い出から)紙芝居がやってきた!

あっという間に試験期間も終了し、いろいろな年度の締めくくりになってきました。

今年度後期の楽しい思い出を一つご紹介したいと思います。

11月8日、1回生の基礎演習に
紙芝居のプロがいらしてくださいました。



京都国際マンガミュージアムHP(https://www.kyotomm.jp/HP/yassan.htmlkis)によると、
紙芝居の全盛期は昭和25年頃。そのころは、東京で約3千人・全国で約5万人の紙芝居業者がいたといわれるそうです。
絵師には、水木しげる、白土三平、小島剛夕などのちの大御所も活躍していたとのことです。
昭和30年代のテレビ普及に従って衰退してしまった紙芝居。

もちろん、学生は、自転車に乗ってやってくる紙芝居屋さんなんて、
映画やアニメの中でしか見たことがありません!

それが!なんと、今でもプロがいるんです!
自転車とともにノートルダムに現れたのは・・・

「ヤッサン一座の紙芝居」の「いっきゅう」さん。

最初は少し硬かった学生たちでしたが、
軽妙かつ勢いあるトークでぐいぐいひきこまれ、
どんどん笑いが生まれてきました。
(時に駄菓子とおもちゃでつられつつ・・・)



こちらは「カタヌキ」といわれる駄菓子。初めて見た学生が大多数です。

紙芝居の中でも、
歴史の教科書にもでてくる有名作品「黄金バット」の口演では、
声のパワーとパフォーマンスに圧倒されました。

紙芝居だけではなく、紙芝居の世界に飛び込んだきっかけや、紙芝居にかける思いなども
お話しいただきました。



学生たちは紙芝居だけでなく、いっきゅうさんのプロフェッショナリズムにも感動したようです。
とても濃い時間となりました。
((いっきゅうさん、ありがとうございました!))

(報告 吉田朋子)


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:33Comments(2)授業紹介

2019年02月01日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌・俳句を作る 1


 2年次生必修科目「発展演習」の授業で、短歌や俳句を作りました。短歌は情を詠む、俳句は景を詠むということを前提として、学生たちは自分たちの目にしたこと、感じたこと、味わったことなど、いろいろな体験を思い起こし、指を折って音数を数えながら、作品を捻り出していました。

 今日は、そのうち、学生たちが作った俳句を2首、ご紹介します。少し、私が添削してはおりますが。




 初春や晴れ着に似合ふ寒桜 (Sさん作)

正月に桜というのは、季節が合わないように思えるかもしれませんが、正月に咲くサクラの品種もあるんですね。有名なものでは、カワヅザクラがあります。少し、花の色が濃くて、あでやかな晴れ着姿によく映えそうな色合いですね。





 雨上がりきらめく露の手毬花 (彭倩瑩〈ホウセイエイ〉さん作)

手毬花とは、オオデマリのことで、夏の季語です。雨上がり露にぬれた満開の手毬花の輝きを詠んでいます。

ちなみに作者の彭さんは、香港中文大学専業進修学院からの留学生で、後期「発展演習」15回、日本人学生に一人混じって、古典作品の和歌の勉強を頑張ってきました。その勉強の成果でしょうか、見事な作品を詠みましたね。


(指導担当:堀勝博)




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:53Comments(2)日記授業紹介日本語日本文化領域