2018年11月16日

映画と原作は違う


ゼミで、映画と原作は違う、
という発表した学生がいました。



その違いは、まず、
映画の2時間という、
上映時間の制限から生まれます。


短篇小説から、イメージを広げた、
という映画もあります。

ただ、多くの映画は、
原作が小説であれ、マンガであれ、
原作の方が、エピソードが多いものです。

2時間の中では、
原作のエピソードのすべてを、
活かすことはできないので、
どうしても、印象が変わるわけです。


逆に、映画の隠されたエピソードを語る、
映画を原作とした小説も、
あります。


2時間を超えると、観客があきたり、
映画館の回転率が悪くなるので、
2時間に収める制限があるわけです。


脚本家や監督の意図だけでなく、
そのような外的条件が、
映画作品に影響を与えるわけです。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:48Comments(2)授業紹介日本語日本文化領域