2018年08月27日

アーカイブズと「記録」

「アーカイブズ」と呼ばれる機関があります。日本語では「文書館」と呼ばれたりします。文書を保存する役割を持った場所として、古文書などの歴史史料を保存する場所を思い浮かべることが多いと思います。そこでは、過去の文書が残されており、我々はそれを通して過去の事を知ることができます。

 国立公文書館もアーカイブズの代表的な例です。そこには、公文書、すなわち政府において作られた様々な文書を保存する役割があります。最近ニュースで話題になったように、政府の活動の記録を証拠として残しておくことには大事な意味があります。

 アーカイブズは、文書に限らず、様々な「記録」を取り扱います。少し極端な例ですが、普段の買い物でもらうレシートも記録です。それは買い物の記録である一方で、最近話題になったレシート買取アプリのように、人がいつどこで何を買っているかを知る目的で利用できたりもします。そして、そのような記録が残されることで、後世の人は我々の今の生活などを知ることができます。
 このように、記録を残すことには様々な意味があります。

(文)鎌田 均  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 11:53Comments(0)図書館司書資格日本語日本文化領域