2017年11月27日

どうぶつの森の経済学


どうぶつの森は、
それなりに複雑なプログラムですから、
開発にお金がかかっていることと、
思います。



ところが、始める際には、
お金がかかりませ。
アプリのダウンロードは、
フリーです。

どうぶつの森にかぎらず、
スマホのゲームアプリは、
ダウンロードフリーです。

では、どこでお金を、
もうけるのでしょうか。


それは、課金というシステムです。

他のゲームを例にあげますと、
ゲーム内で使用できる、
アイテムやキャラクターを、
現実のお金で買ってもらう、
という場合があります。

前に話題にした、
ポケモンgoでは、
集めたポケモンを入れておく場所を増やしたり、
ポケモンを捕まえやすくする道具を入手するのに、
課金するシステムになっていました。


課金の問題点は、
上限がないということです。

ゲーム機のゲームは、
一度買ってしまえば、
自分のものです。

ところが、課金式のゲームの場合、
アイテムがほしければ、
何度でも、お金を支払うことがあります。

ひとつのゲームにいくら、
支払うか、自分で、
わからなくなる場合があります。


(話がややこしくなるので、
簡単に、付け加えます。)

(通信式のゲームの場合、
メンテナンスにお金がかかるので、
定期的に収入を必要とします。)

(しかし、これも、定額の使用料という形で、
お金を集めることもできます。)



実は、nintendoは、
スマホアプリに参入したのは、
最近のことです。

どういうふうに課金するか、
ということでは、
いろいろ考えたようです。

最初にリリースした、
スーパーマリオランは、
ある程度までは、
フリーでできます。

さらにゲームを進めるためには、
まとめてお金を支払い、
それ以上課金しないことにしました。

ゲーム機のソフトと同じ、
買い切りのシステムに、
したわけですね。


今回のどうぶつの森は、
課金型のシステムになっています。

アイテムを手に入れたり、
ゲームを効率的に進行させたりするための、
チケットを売ることにしました。


私がゲームをしている限り、
チケットを手に入れなくても、
ゲームを進行することはできます。

どこで、収益を得ようとしているのか、
そんなとろこにも、
少し興味があります。


(一見、お金をもうけないように見える、
インターネットを使った商売については、
クリス・アンダーソン
『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』
を参照してみてください。)

(川上量生
『鈴木さんにも分かるネットの未来』も、
面白いと思います。)


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:11Comments(0)日本語日本文化領域