香港日本語教育実習レポート 木林由深奈さん

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年09月08日 00:13

教育実習日誌より



8月22日

午前中は太古駅の近くにあるYMCA Kornhill Centreに行き、子どもたちや生徒たちと交流しました。私たちが日本文化の紹介をして、次に香港の生徒たちの話を聞かせてもらいました。ボーイ&ガールスカウトの生徒たちがたくさん来ていて、英語で上手にスピーチをするので驚きました。自分たちの技能や功績がワッペンでユニフォームに刺繍されていて、中学生くらいの年齢の生徒たちの優秀さに大いに刺激を受けました。




その後、蕭友雄さん(Kornhill centre長)の案内で、九龍半島が一望できるスポットに連れて行っていただいた後、二階建て路面電車、Tramに乗ってNorth Pointへ行き、昼食(ベトナム料理)をごちそうになりました。その後、Times SquareやVictoria Parkに連れて行っていただき、香港島の名所を案内していただきました。Times Squareでは、巨大なガンダムが展示されていて、びっくりしました。香港の歴史や現状などについても教えていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。




夕刻には、香港日本研究大学聯合事務局の上村勝雄先生のお招きで、香港理工大学で開かれていたJASSOの「Study in Japan」という催しにお邪魔し、国際交流基金や在香港日本総領事館の方にお目にかかりました。香港の学生たちがたくさん見学に来ていて、日本への留学に関心をもってくれていることがわかりました。夜は、上村先生の奥様も合流されて、結婚式場のようなレストランで食事をご一緒しました。忙しい一日でしたが、香港を満喫できました。




明日は、日経日本語学校の生徒たちとの交流があるので、生徒たちにはよりいっそう日本を好きになってもらえるようになればと思います。




 

8月28日

今日で実習の全日程が終わりました。最終日は中級の授業で、今まで克服できなかった問題点を意識しながら授業に臨みました。1限目は、うまく説明できないところがあったり、ゲームなどもあまり盛り上がらなかったのですが、2度目の授業(同じ授業の別クラス)では、その反省点を踏まえ、生徒の反応を見ながら余裕をもって授業を進めることができました。見学に来て下さった郭先生からも高い評価点をいただき、今まででいちばんうまくできたという自信を持ちました。




他の実習生の授業も見学していて、やはり今日の授業が最も成功していたと思います。初日に比べると、生徒への気配りや声の大きさ、授業の展開など、すべてにおいて上達したと思います。今回、現地の先生方の授業見学ができなかったのはとても残念でしたが、堀先生の助言も受けながら自分たちなりによい授業を研究して行うことができました。この5日間は、自分にとってもほんとうに大きな財産になったと思います。







実習を終えて
 
この12日間、YMCAの方々、Kornhillの生徒たち、日経日本語学校の生徒たちと、CUSCSの生徒たち、街の人々など、多くの人と触れ合い、話し、交流することができました。みなに共通して言えることは、常に私たちを歓迎してくれたということです。多くの方々の優しさを感じ、香港の印象もさらによいものに変わりました。




実習前は、授業をうまく進められるか、生徒の期待に応えられるか、とても不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、実際に教壇に立って授業をしてみると、自信をもってやることができました。先生方のアドバイスを参考にしながら、よりよい授業作りを目指し、毎日過ごせたと思います。




この実習の経験を活かし、日本語教育への関心を高め、ボランティア活動にも活かすことができればと思います。今回の実習で、自分に自信もつき、日本のこともさらに知らなければならないなと痛感しました。もっとたくさんの人に教えられるスキルを自分なりに身につけていきたいと思います。






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