祇園祭 お迎え提灯

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年08月16日 09:09

祇園祭の話です。



もう一ヶ月前になりますが、
学生が実際に現地で見学をしたので、
あらためてご報告します。
(御霊祭の際と同じく、留学生のジョイさんです。)

祇園祭は、山鉾巡行が有名ですが、
7月いっぱい行事が続く、
長い期間にわたる祭です。

まずは7月1日に、
山鉾町が神事の打ち合わせを行う吉符入り、
八坂神社で祭の無事を祈る長刀鉾町お千度、
から行事が始まります。

以下、7月31日に八坂神社で、
疫神社夏越祭が行われるまで、
行事が続きます。
(曜日にかかわらず、日程は進みます。
京都新聞HPをご参照ください。)

ここで紹介するのは、
7月10日におこなわれた、
お迎え提灯の様子です。
(写真は四条通を進む、
行列の先頭です。)


お迎え提灯は、神輿洗い式を迎えるために、
町衆(現在は、万灯会による)がおこなう行事です。
(写真は、鷺踊の列です。)


7月11日に行われる神輿洗い式は、
神幸祭の前に、
鴨川の水で、御輿を清める儀式です。


7月17日に行われる神幸祭は、
八坂神社から四条の御旅所まで、
御霊の乗った御輿が巡行する儀式です。
(写真は、しゃぐまの列です。)


御霊をお迎えするのは、
御霊祭と同じで、
他の祭りでも、御神輿をかついで練り歩くのは、
同じく神を迎える行事なのです。


つまり、お迎え提灯は、
祇園祭の最も大切な儀式を祝う、
行事ということになります。


山鉾巡行だけでなく、
祇園祭の大切な儀式を見ることができたのは、
良い経験になったと思います。


1ヶ月にわたる祇園祭のすべては、
観光目的ではなかなか味わうことができないのです。
(写真は、馬長稚児です。)


京都にお住まいになったら、
一度は祇園祭のさまざまな行事に、
参加してはいかがでしょう。



写真:ジョイ
報告:長沼光彦


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