御霊祭

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年06月14日 09:58

ご報告が遅れましたが、
葵祭路頭の儀(ろうとうのぎ)に出かけたジョイさんは、
5月18日月曜日に、
御霊祭も実際に観に行きました。


御霊祭は、上御霊神社の氏子さんが、
中心になって行われる祭です。
鞍馬口近辺の町内を、
神輿と、平安装束を身につけた行列が巡行します。



上御霊神社は、江戸時代の京都案内書
『都名所図会』(1780年)に、
祭る神は、早良親王(さわらしんのう)、伊予親王(いよのしんのう)、
藤原夫人(ふじわらのふにん)、文太夫(ぶんだいふ)、
橘逸勢(たちばなのはやなり)、藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)、
吉備大臣(きびだいじん)、火雷神(からいじん)の、
八所御霊(はっしょごりょう)を祀るとされています。


また、早良親王は光仁帝(こうにんてい)の第二の皇子であったが、
延暦四年九月、朝廷を傾ける謀(はかりごと)をしたとされ、
淡路国(あわじのくに)に流され、同国高瀬で薨去した。
その後、怨霊となり祟りをなしたと、
都人に信じられたため、同十九年七月に、
祟道天皇(すどうてんのう)の追号を宣下した、
という記事が載っています。



不幸な最期を迎えた貴人が、
死後祟りをなすものを、御霊と呼び、
その鎮魂の儀式を、御霊会(ごりょうえ)と、
呼びました。
御霊祭は、この御霊会の現代における呼び方です。


祭りを観に行ったジョイさんは、
葵祭よりも、御霊祭の方が、
楽しかったそうです。


葵祭の方は、ただ行列が通り過ぎていくだけですが、
御霊祭は、行列の方たちが、
声をかけてくれて、
一緒に祭をしている感じがしたそうです。


確かに、祭は、観るものではなく、
参加するものでしょう。
私たちは、見物して、
祭を知ったような気持ちになっていますが、
やはり、参加しなければ、
神を祝う実感も得られないでしょう。


ジョイさんは、
実際に出かけることで、
いい経験をされたようです。


報告:長沼光彦

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