上御霊神社で夏越の祓を受ける 北山探検隊第三回実地訓練

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2012年07月03日 16:00

人間文化学科では、京都の年中行事に参加するため、
様々な授業でフィールドワークを行っています。
今回は北山探検隊と称する有志の集まる自主ゼミが、
6月30日に上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)に赴き、
夏越の祓を受けました。

夏越の祓は、夏を越えあと半年を健康に過ごせるように、
体についた邪気を祓う儀式です。
旧暦では6月が夏の終わり、しかも1年の半分が過ぎる時なので、
区切りと見なし、祓の儀式を行ってきたのです。
神社の境内に、茅という草で人がくぐれる大きさの輪を作り、
「水無月のなごしの祓する人は千歳の命のぶといふなり」
という歌を唱えながら、この輪を三度くぐり邪気を祓います。

この「茅の輪くぐり」を体験すると共に
江戸時代の都名所図絵を参照しながら、
上御霊神社の謂われを学び、境内を巡り確認していきます。

また上御霊神社周辺の町の成り立ち、街道との関わりも、
江戸時代の古地図を手に実地調査しました。

北山探検隊の大学近辺の実地訓練も、
第一回、昨年11月14日の松ヶ崎近辺探索、
第二回、今年2月15日の上賀茂神社、太田神社近辺探索に続き、
もう三回目です。
学生たちの資料を見る目も確かになってきたようです。

報告 長沼光彦

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