2018年01月04日

河本英夫「経験をリセットする」を読む


お正月に、積ん読になっていた本を、
読むことにしました。

河本英夫「経験をリセットする」です。



河本英夫は、自然科学をふまえた、
哲学を論究している学者です。
「オートポイエーシス—第三世代システム」が、
代表的な著作です。


本の紹介というより、
読みこむために、考えたことを、
書いてみます。


私たちは、常識を大切にしています。
場合によっては、常識を知らないと、
注意されたりします。


ただし、常識というのは、
その時代、その地域でしか、
通用しない、ということもあります。


まずは、常識(文化といっても良いですが)は、
多様性があることを理解し、
他者の常識を尊重する、
ということが大切でしょう。


また、常識は、
守るべきルールのようなものではありますが、
大きな事件が起きると、
常識がゆらぎ、
通用しなくなることがあります。

未曾有の大事故、大災害、
という言葉は、
そういう常識の崩壊を、
表しています。


そういう事件が起きたときには、
自分の常識を、一度捨てて、
新しい事態に、対応する必要があります。


人間の進歩は、
そういう常識の破棄と再構築から生まれます。


しかし、常識は、事件以前は、
守るべきものですから、
捨てたくない、という人も出て来ます。

これが常識なんだから、
勝手なことをするな、と、
新しいやり方を、
強く否定する場合もあります。


こういう意見が強くなると、
新しい事態に対応することが、
むずかしくなります。

ですから、私たちは、
新しい事態に対応するために、
意図的に、理性的に、
自分の常識をリセットする、
必要があります。

むずかしいのですが。


文化を研究する際には、
こういう考え方も、
必要になってきます。


報告:長沼光彦



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:28 │Comments(0)日記日本語日本文化領域

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