2017年07月06日

基礎演習合同授業「きもの学 事始め ―コワくて遠い着物をもっと身近に」を実施



人間文化学科1年次生の必修科目「基礎演習」で、学外講師をお招きして実施する特別講義、今年度第一回目は、卒業生で和裁士の近藤謹子(こんどうちかこ)先生による「きもの学 事始め ―コワくて遠い着物をもっと身近に」でした。





近藤先生は、本学卒業後、京都和裁学院に進学、5年の修行を経て和裁士の資格を取りました。現在は、「きもののプロ」として、同学院関連のお仕事をなさっています。

この春に、久しぶりに母校を訪れてくれた近藤さん(一応教え子なのでそう呼ばせていただきます)と話していたら、話題が最近京都でよく見かける「きもの姿」の観光客のことに及び、「何か違和感を禁じえない」「もっとホンモノのきものをきちんと着る文化が育たないものか」ということで、わが意を得た思いになりました。

大切なきもの文化を後世に伝えるためには、まずは若い女子にその魅力を理解してもらわねばと、今回の特別講義が実現したわけです。






講義は、まず、きものがどうやってできるのか、近藤さんがふだん使っている和裁道具などを見せていただきながら、イロハから学びます。和裁は、センチメートルではなく尺で測って裁断・縫製すること、着物には、布地を作ってからそれにデザインを描く後染めと、糸を染めてそれらを織って柄を作る先染めの2種類があること、また着物にはランクがあり、家紋が5つ入った黒留袖が最も格が高く、以下、色留袖、振袖、訪問着、附下(つけさげ)、喪服・色無地、小紋など、TPOを考えて着用するものであること。






その他、着物の柄にはどのようなものがあるか、帯はどんなものがあるか、中に着る襦袢(じゅばん)はどんなものか、暑い季節などどのように着こなすかなど、興味の尽きないお話が続きました。持ってきて下さっていた実物をいろいろ見せながら、わかりやすくお話くださいました。






最後は浴衣の試着体験を行い、質問タイムでは「浴衣選びのコツはありますか。自分が好きな色を買って着てみたのですが、母に全然似合ってないねと言われ、落ち込んでいます。どうすればいいでしょうか」といった切実?な質問も出て、和やかな雰囲気のうちに講義は終了しました。深いきもの文化を話してもらうには、90分は短すぎましたね。近藤さんの持論である、「小袖復活論」をぜひお聞きしたかったのですが、またの機会に。







以下、参加した学生たちの感想です。

きものはオシャレで気品があり、きれいだった。作る方々の苦労があって、こんなにきれいになるのだと感じた。振袖を着る時がとても楽しみだ。おばあちゃんになって金銭面に余裕があったら、毎日着物を着るという夢もある。だからシンプルなものでも似合うような上品な女性になることを今のうちから目ざそうと思った。とてもためになるお話だった。(梶原真琴さん)

着物を作るときに石鹸で線を引くと知って驚きました。最近では着物を着る習慣もなく、夏祭りで浴衣を着ることはあっても、日本の伝統を受け継ぐ日本製ではなかったりして、どんどん和服の存在が危うくなってきていることを実感しました。もっと着物のことを知って、伝統を残していく必要があると思いました。(磯端恵さん)

着物には、留袖から振袖、喪服などランク付けがされていることを初めて知りました。振袖の袖の長さは長ければ長いほどよいとされると思っていましたが、各人の身長によって調節し、いちばん合った尺で着るのが正しいということを学び、驚きました。ふだん着物を着たり目にすることも少なかったりするので、今回のお話で着物についてより深く理解することができたと思います。(岡村真優さん)






(報告者:堀勝博)







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Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:00 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域卒業生

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