2016年10月12日

虹を見た

先週の話です。
雨が続きましたが、
その晴れ間に、キャンパスから虹が見えました。
虹を見た

写真は、学生が撮ったものです。


雨が続くと、うっとうしい気持ちにもなりますが、
こんな風景を見ると、
少しほっとしますね。
虹を見た


現代私が担当している、近代日本文学特講では、
詩を読んでいます。

写真をくれた学生が、印象に残った詩として、
吉野弘の「虹の足」をあげてくれました。
一部を紹介しましょう。


  雨があがって
  雲間から
  乾麺みたいに真直ぐな
  陽差しがたくさん地上に刺さり
  行手に榛名山が見えたころ
  山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。


吉野弘は、虹がかかる様子を、
そっと足をおろす、ようだと表現します。

その虹の足の先には、
村があるのですが、
誰も気づいた様子がありません。

そして、詩は次の言葉で、
結ばれます。


  そんなこともあるのだろう
  他人には見えて
  自分には見えない幸福の中で
  格別驚きもせず
  幸福に生きていくことが・・・・・。


何か、そんなことを言われると、
しんみりした気持ちになりますね。

全文は、図書館などで探してみてください。
虹を見た

報告:長沼光彦



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)日記授業紹介

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