2016年09月27日

アイドルはつくられる


本日の、4年生ゼミの話です。

バーチャルアイドルについて、
考えているのですが、
人間のアイドルとの違いを、
どのように説明していいか、
よくわからなくなった、という話です。

(バーチャルアイドルは、
コンピューターCGで作られたアイドルで、
初音ミクという名前の、
ボーカロイド(歌をうたうキャラクター)が、
知られています。
皆さんは、知らないかもしれませんが。)
アイドルはつくられる



ヒントになるかどうか、
わかりませんが、
と断りながら、
以下の話をしました。


アイドルが世に出るためには、
いろいろな人が関わっています。

歌を作る人、衣装を作る人、
振り付けをする人、
写真を撮る人、
コンサートの舞台を作る人、
などなど。

それらを総合的にプロデュースする人もいます。
AKB48でいうと、秋元康ですね。


となると、アイドルはいろいろな人が関わって、
作り上げるものだと、言って良いでしょう。

もちろん、ご本人がもともと持っている、
魅力も大切ですが。

ご本人の個性も重んじるならば、
コラボレーションと言っても良いかと思います。
いろいろな作り手と、自分をプレゼンする、
コラボレーションをするわけです。


それぞれのアイドルが、
どのような意図で作られているか、
どのような素材を組み合わせているか。

そんなことを考えるのも、
文化研究です。
(文化記号論、という方法です。)
アイドルはつくられる


これは言わば、アイドルを、
小説や詩のように、
どのような意図で作られているか、
読み取る作業です。

そういう意味では、
私がもともと研究している、
文学研究と同じ方法で、
文化を研究しているのです。


こういう考え方を鍛えていくと、
世の中のいろいろな現象の意味を、
読み取ることができるようになります。
アイドルはつくられる


報告:長沼光彦



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:01 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

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