2015年08月11日

展示 京都をプレゼンする パンと京都

人間文化学科2回生の発展演習(長沼ゼミ)では、
『京都をプレゼンする』という目的のもと、
各3つのグループに分かれ企画を進めてきました。
展示 京都をプレゼンする パンと京都

今回はそのうちの1つである「京都とパン」
というテーマについてご紹介したいと思います。


『NOパン NO life』
という大きなタイトルを掲げた私たちパン班ですが、
おそらく皆さんは、
「京都」と「パン」にはいったいどのような関係があるのだろうか、
と思われることでしょう。

実は京都はパンの年間消費量が全国一位、
つまり日本一パンを食べているという結果が、
総務省の調査結果から分かっているのです!

古都である京都のイメージとは
異なるかもしれませんが、
「パンストリート」 と呼ばれる、
有名なパン屋さん激戦区も存在します。


歴史的な視点から考えてみると、2つの説があがりました。

まず1つ目は【新しい物好き説】。
都であった京都は、
とにかく新しいものを取り入れようとする傾向が強かったようです。

主食として米が主流だった時代をガラッと変え、
パン食に注目が集まったのは、
京都人の新しいものに飛び付く県民性からきた、
と言えるのではないでしょうか。


そして2つ目は【商人・職人の町説】。
京都は今でも伝統文化などが残る地で、
昔から職人が多かったので、
作業中に片手で簡単に食べられるパンが
人気となったそうです。

また商人の町でもあったので、
忙しい時手軽に食べられるという点でも
一気に日本の食文化として
受け入れられるきっかけとなったのでしょう。


さて、では何故私たちが
「京都とパン」について調べようと思ったかということですが…。
それには、さらに大きな理由があるのです。

京都で最も古い歴史を持つパン屋さんの【進々堂】は、
皆さんもご存知かと思います。
なんと、その進々堂の創業者の娘さんが
我がノートルダム修道女会のシスターであることが判明したのです!

私たちは自分たちで調べることも大切ですが、
よりリアルな話を直接聞けるなんてとても良い機会だ!
ということで、
ご本人であるシスター続木にお会いすべく、
さっそく岩倉のノートルダム修道院へ足を運びました。
展示 京都をプレゼンする パンと京都


お電話にて許可はいただいていたものの、
平日のお昼間に大学生4人がバタバタと押しかけたにも関わらず、
シスター続木は笑顔で出迎えてくださいました。
展示 京都をプレゼンする パンと京都

創業者であるお父様のお話はもちろんのこと、
京都でパンが流行り出した経緯や、
進々堂の始まりについてなど、
様々なお話を1時間近くも聞かせてくださいました。

最後に、私たちを見送ってくださるときも、
ずっと笑顔で手を振ってくださっていて、
まさか98歳だと感じさせない元気いっぱいの素敵なシスターでした。

このように「京都×パン×ノートルダム」の意外な共通点を
発見し進めてきた私たちパン班のプレゼンでした。

図書館入り口にて展示しておりますので、
景観班、妖怪班のプレゼンも合わせてぜひご覧ください!

報告:京都プレゼン  パン班

*前期授業、2年ゼミ「発展演習」で行った、
 京都をプレゼンテーションするプランの、
 学生自身による報告です。
 (参考「いろいろ展示していました」)



同じカテゴリー(授業紹介)の記事画像
特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました
教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ
深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月)
深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月)
お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月)
植物園を散策しました(令和2年11月)
同じカテゴリー(授業紹介)の記事
 特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました (2021-04-16 15:49)
 教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ (2021-02-23 22:22)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月) (2021-01-24 17:00)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月) (2021-01-23 18:10)
 お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月) (2021-01-16 23:28)
 植物園を散策しました(令和2年11月) (2021-01-03 19:47)

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:32 │Comments(0)授業紹介京都フィールドワーク学生の活動報告京都

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。