2018年11月28日

映画で癒やされる


映画を観て、
泣けた~、という観客登場する、
CMがありました。


(もしかすると、最近は、
見かけなくなったかもしれません。)


映画を観て泣けるのは、
なぜでしょう。

普段出会わない、
特別な出来事を、
映画が描いているからでしょうか。


もちろん、
特別な話だから、
感動する場合もあるでしょう。


ただ、日常的な出来事を描いていても、
映画が感動させる場合もあります。



おそらく、感動するのは、
映画の仕組みと関わりがあります。

映画は、ある人の体験を、
少し距離を置いてみる形になっています。

観客は、登場人物が、
どうして、そういう出来事を、
経験することになったのか、
客観的な立場から、理解します。


こういう体験の仕方は、
私たちの日常には、
ありません。

断片的な情報しか、わからないので、
その出来事が、どのようなものか、
なかなか理解できないのです。

だから、泣いていいのか、
笑っていいのか、
わからない、ということは、
よくあります。



映画は、客観的に観ているので、
出来事の意味をよく理解できます。

そんなわけで、
かわいそう、と思ったり、
いい話だ、と思って、
感動できるわけです。


報告:長沼光彦



  
タグ :映画感動


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:08Comments(1)日記日本語日本文化領域