2018年11月12日

寛容な交流


昨日の話の続きを少し



ある国の音楽や美術などが、
他の国に広がると、
誤解されることもあります。

いくぶん形が変わることもあります。

例えば、ラップは、
アメリカ発で、日本でも、
広まっています。


ライム(韻と訳されます)が特徴なのですが、
英語と日本語では、言葉の特徴が違うので、
作法は変わらざるを得ません。


そういう変化を許容しないと、
他の国に広がることが、
難しい場合があります。


変化を受けたとしても、
ラップの特徴に魅力を感じたわけですから、
日本のラップも、それはそれで良い、
とすることも、
グローバル社会の交流では、
必要なことかもしれません。


一方、学問の世界では、
その国のことを理解するには、
自国の思い込みで、変形させずに、
オリジナルの姿を理解しよう、
とすることも必要です。


相手のことを正しく理解しようとする一方で、
自分のやり方を変えられても、
いきなり否定しない、
ということも大切か、
と思います。


報告:長沼光彦



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:19Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域