2018年08月31日

話しことば教育



各授業については、本ブログでこれまでにもご紹介していますので、
今回は、「話しことば教育」について、ざっとご紹介していきます。

「話しことば教育」では、対人でのコミュニケーションや人前で話すプレゼンテーションなど、
日本語の口頭表現に関わる力を伸ばしていくことを目指しています。

「コミュニケーション能力」の重要性が指摘されるようになって久しいですが、
実際に、実社会ではこの力が長けていることで、活躍の場が大きく広がるからです。

そのために、複数の実践的な授業で、苦手な人は苦手意識を克服し、
得意な人はもっと向上することを目指して様々に取り組んでいます。



(写真は、ラジオ番組のための準備・練習の様子)

この実践的なコミュニケーションに関することは、
「言われなくてもわかっている!」ということが多くあります。

ですが、「知っている・理解している」ということが、「できる」とは限りません。

また、普段の生活と密着しているため、
自分のコミュニケーションスタイルを自ら変えていくことは容易ではありません。

さらに、人には感情がありますから、
正しいことを言えばよい、文法が正しければよい、というものでもありません。

そのため、基本の確認、練習の場、自己の振り返り、
普段の生活や他の授業でのプレゼンテーションで活かすことなど、
各授業を通して、数多く意識し、実践し、
どうすればよいのか、自ら考え、行動できるようになることが必要です。

本ブログでこれまでご紹介してきている
「日本語コミュニケーションⅡ」「スピーチの基礎」
「日本語の朗読」「ゼミでのラジオ番組出演」などは、その取り組みの一部です。

ここでも少しご紹介すると、
例えば、「朗読」では、「読むだけだから簡単かも」と思って授業を履修する人がいますが、
授業を進めていくうちに、「声1つでこんなに変わるんだ!」と実感し、
真剣に取り組むようになっていくようです。

すなわち、「やらされている」のではなく
主体的に取り組むことで、「音声表現」だけでなく、
企業などで求められている
「コミュニケーション力」「主体性」「責任感」などの向上にも結び付いていくのではないでしょうか。

(写真は、オープンキャンパスでの公開トークの様子)

ごく簡単に、「話しことば教育」についてご紹介しました。
「口頭表現」を中心に、実社会で役立つ力を1年次から徐々に伸ばし、
自信をもって卒業できることを目指してこれからも取り組んでいきます。

報告:平野美保
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:27Comments(1)話しことば教育日本語日本文化領域