2017年12月30日

声を出すこと 安本佳苗先生


昨日紹介した、
安本佳苗先生の授業から、
考えてことを書いてみたいと思います。



安本佳苗先生には、
発声の仕方を教えていただいたのですが、
声を出すことを、
理屈で教えるのは、
なかなかむずかしいことだと思います。


なぜなら、体の使い方を、
自分で実践してみなければ、
声は出ないからです。

教える側は、体を動かすきっかけを、
学ぶ側に、伝えなければなりません。



たとえば、走り方を教えるとして、
速く手を動かせ、とか、
言ってしまいそうですね。

しかし、こういう教え方は、
効果的ではありません。

手だけばたばた速く動かしても、
速く走れるわけではありません。
左右バランスよく、
体に力を伝える必要があります。




では、発声を教えるには、
どうしたら良いでしょう。

手のように、動かす部位がないので、
なおのこと、教えにくそうです。


安本佳苗先生は、
体をほぐすことから、
はじめます。

力を入れすぎると、
かえって体のバランスが、
崩れるのだそうです。


さて、声の出し方ですが、
どこに力を入れるかというよりも、
声を遠くへ届けるような、
イメージを伝え、
それを実践するよう、
求めました。


これは私の感想なのですが、
学ぶ側には、まずは、
実践してもらわないと、
はじまらないのです。

実践してもらえば、
その様子を見て、
修正することができます。

とはいえ、学ぶ側が、
やってみよう、
という言葉を伝えなければ、
最初の一歩がはじまりません。


安本佳苗先生は、
その最初の一歩を踏み出してもらうための、
言葉が、実感的でわかりやすいものでした。

実践的な学びでは、
そういう、一歩を導く、
わかりやすい言葉が必要なのですね。


報告:長沼光彦



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介アクティブラーニング