2017年09月04日

卒論の相談 文化の研究


まだ大学は夏休みなのですが、
卒論の下書きで、
学生が相談に来ました。



相談に来た学生は、
テレビゲームをテーマとしています。



まずは、ゲームの歴史から、
まとめてきました。


大昔は、喫茶店で、
インベーダーゲームをしていた、
時期もありました。


その後、ゲームセンターが、
今で言う、アミューズメントパークのように、
混み合っている時期もありました。



それが、今では、
ゲームセンターも、
あまり見かけません。

ファミコンのようなテレビゲーム機も、
昔ほどは売れないそうです。

時代は変わったようです。




それで、どうしてこうなったのかな、
と考えてみます。

相談に来た学生にしてみれば、
ゲームを楽しんでいる人はいると、
いうことです。

スマホでゲームをしている人は、
多いようですね。



そこで、
ゲームを遊ぶ場所や機会が変わったのだ、
と考えてみましょう。

なぜ変わったのでしょうか。




じんわり考えてみると、
そもそも昔は、
コンピューターが小さくできなかったので、
ゲーム機のためには、
ある一定の大きさが必要でした。

ところが、だんだんと小型化され、
今ではスマホの中に、
ゲームができる高性能な
コンピューターが収まっています。


つまり、遊びの文化も、
技術の発達という社会的な条件により、
変化している、ということがわかります。


実は、美術や音楽や映画など、
他の文化が生み出した物事も、
技術の発達により、
変化しています。


このような社会背景を、
考えるのも、
文化の研究の方法のひとつです。


というような感じで、
適度にまとめて、
引き続き、考察を進めてくださいと、
学生にはアドバイスいたしました。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:19Comments(0)日本語日本文化領域