2017年08月28日

メアリと魔女の花 京都で映画を観る


ちょっと前の話ですが、
「メアリと魔女の花」を、
観ました。



学生も話題にしていましたが、
スタジオジブリにいたスタッフが、
つくったアニメ映画です。

宮崎駿監督が、
引退宣言をした後、
ジブリは、アニメ制作部門を、
一度解体することになりました。
(2014年の話ですね)

「メアリと魔女の花」は、
「思い出のマーニー」の監督を務めた、
米林宏昌が、監督をしています。

制作スタッフも、ジブリに関わった人が、
多くいるようです。


そんなわけで、観ていると、
スタジオジブリのアニメと言われても、
そう思ってしまうような出来映えです。



とはいえ、じっくり観ていると、
宮崎駿監督のアニメとは、
いろいろ違います。

実はジブリの時も、
宮崎駿が監督でないときには、
演出や、人物の動きが、
違いました。

もともと、監督によって、
できあがった表現は、
微妙に違ったのです。



それでも、何となく、
ジブリの作品は、
宮崎駿がつくっているような、
気がします。

実際、NHKのドキュメンタリーを観ていると、
監督が別に決まっていても、
宮崎駿は、口を出さずにいられないようです。

それが、作品の質をあげることもありますが、
若手の監督の試行錯誤を、
(場合によっては個性の表現を)
押さえてしまうことも、
あったようです。


そういう意味では、
宮崎駿を離れて、
アニメをつくる環境になったのは、
良いことでもあると思います。


優れた師匠を持つと、
弟子はなかなか大変なようです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:26Comments(0)日本語日本文化領域