2017年08月08日

大学での文学の授業は面白いですよ


大学で文学を学ぶのは、
面白いですよ。


先日のオープンキャンパスで、
話したことを、書いています。)


高校までは、小説を読む際には、
登場人物の心を読み取ろう、
ということを中心に、
取り組んできたと思います。


ただし、小説は、必ずしも、
人間の内面を描くものではありません。

出来事の面白さを語る場合もあります。

言葉遊びが、ちりばめられた、
遊び心がたくさんの小説もあります。




私が特に研究しているのは、
小説の背後にある、
明治、大正、昭和の、
時代背景や、文化的習慣、思想です。


明治、大正時代は、
現在の私たちと近い生活をしていますが、
少しずつ違う習慣や流行があります。

小説を読む際には、
そういうものを調べた方が、
発見があります。

今の常識で読んでいると、
読み飛ばしてしまう部分も、
小説では、重要な意味が、
示唆されていることもあります。


微妙に違う、習慣や思想を知ることで、
日本の近代文化に対する理解も、
深まります。

この点では、文学研究ではありますが、
歴史の勉強とも関わりがあります。


また、小説には、美術や音楽なども、
登場しますから、
種々の芸術や文化を学ぶことにもなります。


こんなふうに、勉強の過程で、
自分の知識が広がり、
様々な研究との関わりが見つかるところが、
文学研究の面白さ、だと思います。

文化を、様々な角度から広く学びたい人には、
おすすめしたい、と思います。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:24Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域