2017年05月09日

美女と野獣 京都で映画を観る


ゴールデンウィークに、
映画はご覧になりましたか。


今回は、ディズニー映画、
美女と野獣を、観ました。


美女と野獣は、
いろいろなバージョンがあるのですが、
今回の映画は、1991年のディズニーアニメの、
実写化です。


アニメと同じ人物設定なのですが、
ヒロインのベルは、読書が好きです。

本を読むことで、
別の世界に行った気持ちになれる、
というのが、ベルのキャラクターです。

そのため、村一番のいい男である、
ガストンとは、求婚されているのですが、
気持ちが合いません。

ガストンは、想像力を、あまり持ち合わせない、
マッチョで、ナルシストな人物です。



ここで、やはり、読書とか想像力とか、
大切だよね、と説教くさく、
締めくくっての良いのですが、
映画をもう少し丁寧に観てみましょう。


確かに、ベルは、その想像力によって、
野獣と共感することもできます。

しかし、その想像力ゆえに、
ベルは、村では変わり者と思われています。

過度の想像力は、
現実から、浮いてしまう原因となるわけです。


また、ベルは、想像力で、
どうしても、埋められない過去の出来事があり、
それが心にひっかかっています。



あまり書くと、
映画を観る楽しみがなくなるので、
やめておきますが、
今回の美女と野獣は、
単純に、読書好き、空想好きの女性が、
幸せを勝ち取った、という話ではないようです。

現実との接点を、見つけながら、
愛を発見する、という話になっている、
のではないでしょうか。

野獣との愛も、王子様だから、
幸せになる、というのではなく、
互いの弱さと、強さを理解しながら、
関係を深めていくように思われます。


そのあたりが、アニメとの違いにも、
なっているでしょう。

ベルを演じたエマ・ワトソンは、
もちろん綺麗で可愛らしいのですが、
同じくらい、野獣も、キュートに見えるのではないか、
と思います。

よろしければ、アニメと比較してみてください。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:53Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域