2017年02月25日

この世界の片隅に 京都で映画を観る


「この世界の片隅に」
アニメ映画ですが、
今話題になっています。



はじめは上映館が少なかったのですが、
しだいに評判が広まり、
封切り日から少し遅れて、
あちこちで上映しています。

(私が観たのは、MOVIX京都です。)


また、資金調達に、
クラウドファンディングという、
インターネットなどで、不特定の人たちから、
資金を集める方式を使った、
ところにも特徴があります。



こうの史代の原作マンガも、
取材を重ねて作られた作品として、
評価が高いものです。


アニメでも、第二次世界大戦中の、
広島、呉の町の様子、
人々の暮らしが、
ていねいに描かれています。



映画では、普通の暮らしの中に、
戦争の影響が少しずつ、
現れていきます。

日常の暮らしは、
薔薇色というわけではありませんが、
主人公が少しずつ受け入れ、
自分のものとしようとしてきた、
世界です。


少しずつ経験を積みあげてきた
日常だからこそ、
戦争の影響を受けて、
揺るがされるところに、
理不尽を感じてしまいます。

アニメだからこそ、表現できる日常が、
あるのですね。

報告:長沼光彦



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日本語日本文化領域