2017年02月02日

宮永泉先生 最終講義


2月1日、宮永泉先生の最終講義、
「死の哲学 序説」を行いました。


宮永先生は、永年本学に勤め、
キリスト教哲学の講義を行ってきました。
今年定年退職の年を迎え、
最後の講義を開催することにいたしました。



死の哲学は、
キリスト教の有神論を信仰することにより、
自分の生を意味あるものと捉える、
考え方です。

ともすると、人間は、
どうせ死ぬなら、この世は無意味だ、
と考えたりします。




しかし、神の存在を信じることにより、
死こそが、自分の新しい誕生だと考えることができます。
神の、本当の世界に行くのだと考えます。

そうすると、この世の人生は、
本当の世界へ行くための準備段階で、
本当の世界へ行くために、
この世を充実させようと、
考えることができます。

死の哲学といいますが、
よりよく生きるための哲学、
だということです。





このような哲学の背景となる歴史について、
事例をあげながら、
講義が進められました。

タイトルに序説とあるのは、
永年考えてきたテーマを、
まとめる構想があるからだとのことです。


講義の終わりには、
質疑応答が行われました。





講義のあとには、会場を移し、
ささやかながら、お祝いをいたしました。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)教員紹介授業紹介国際文化領域(芸術と思想)