2017年01月24日

朗らかで優しい朱鳳先生に、いろいろ質問しました!

~日本に30年以上住んでいるからこそ、発見できること~

 みなさん、こんにちは!人間文化学科2回生の前田枝里です。

今回、私が取材させていただいたのは、人間文化学科教授の朱鳳(しゅほう)先生(以下朱先生)です。
朱先生は、私が1回生のころからたいへんお世話になっている先生です。
朱先生は、人間文化学科の教授のお一人ですが、中国人ということで、他の先生方とは違った経歴の持ち主ではないかと思い、2016年12月21日(水)に取材させていただきました。

 この取材でわかった朱先生の生い立ちや、様々な出来事をたっぷりとお伝えします!


右が取材をさせていただいた朱先生
右が取材をさせていただいた朱先生


☆来日するまでの生い立ち

 まず初めに、来日するまで、つまり幼少期から学生時代までの生い立ちを紹介します。
朱先生は、上海でお生まれになりましたが、幼少期は中国の無錫(むしゃく)という町で過ごされたそうです。この無錫という町は、中国の江蘇省の南部に位置し、改革開放以来、急激に工業が発展し、日本企業の進出が多い都市です。
朱先生曰く、すごく綺麗な町だそうで、私も後から調べてみたところ、幻想的な自然がとても印象的でした。

それから、朱先生はとてもおばあちゃん子だったそうで、幼少期のころの話を聞いた時間は僅かだったのですが、その時にどこか懐かしさを思い出されていたお顔が印象に残っています。

その後、小学校から大学までは再び上海で過ごされ、大学卒業後は中国民航という航空会社に勤められていたそうです。
この中国民航では、グランドスタッフなどで活躍されていました。
朱先生の優しい人柄なら、どのように勤務されていたのかなんとなく想像できますよね。

☆来日してからの生活

 初来日は1986年だったそうで、一ヶ月ほど観光を楽しんだそうです。
当時日本はバブル全盛期で、日本という国がキラキラして見え、その後、23歳から24歳の一年間、京都外国語大学で1年間、留学生として学ぶことになりました。

その後、京都大学で一年間研修員として環境問題について取り組み、その後立命館大学文学部英文学科に編入し、そこで英語を学ばれたそうです。
中国から来た留学生が日本で英語を学んだということが、私には少し不思議な感覚でした。

 それから、立命館大学4年の時に転機が訪れました。それは、日本で働くことになったのです。
朱先生は、中国人が必要とされていた茶谷産業株式会社という貿易関係会社にアルバイトに行っていたそうです。そして、そこでの一年間の勤務態度が評価され、なんと9年間(アルバイト一年、正社員8年)も勤務することになりました。

大学卒業後大学院も勧められていたそうですが、その会社に勤務したことにより、そこでの9年間の生活は日本の文化について学べたのでとても楽しく、また、通訳などを通じて日本の会社組織や仕事に対する態度もよく理解できたそうです。

☆来日前後の価値観の変化

 いちばん大きいのは「性格が細かくなってきた。」ということだそうです。
朱先生曰く、これは小さいことを気にするようになったということだそうです。

確かに日本人には、こちらが「そんなところまでこだわる!?」と感じる人も多く存在するし、こう書いている私自身もどこかで何かしらにこだわっている箇所があるのかもしれません。

朱先生は、当初は日本人のこういった面に苛々していたそうですが、今では細かくなってきたと同時に、日本人特有の性格である「気遣い」ができるようにもなったと仰っていました。

私は、あの優しくて朗らかな雰囲気の朱先生のしか知らないので、朱先生でも小さなことで気にすることがあるのだなということを発見しました。

☆日本と中国、どちらが住みやすい?

 私が「日本と中国、ぶっちゃけどちらが住みやすいですか。」という質問を投げかけたところ、朱先生は率直に「そりゃあ、日本です。」とお答えになられました。

私は、「中国」と答えられると思っていたので、この回答には正直びっくりしました。

先生に理由を尋ねたところ、もう人生の半分以上(約30年)を日本で過ごしているので、日本での暮らしに自然と慣れてきたと言います。

さらに、この「慣れ」を実感する出来事として、頭で何か考えるときは中国語で考えてから日本語に変換するのではなく、最初から日本語で考えているそうです。
私は、これにもすごく驚きました。

 朱先生ご自身も、まさか日本に30年以上住むとは夢にも思っていなかったそうです。
初めて観光として来日して、そこから留学、就職を日本で過ごし続けたということは、何か日本との不思議な縁があったのでしょうか。

 今回の取材で、朱先生の中国人ならではの価値観や、日本への印象を直接伺うことができました。
そして何より、私が感じる朱先生のいちばんの特徴である朗らかで優しいといった様子も随所で垣間見ることができました。

 朱先生、取材にご協力いただき、本当にありがとうございました。 

☆今回取材にご協力いただいた方のプロフィール(2017年1月現在)
朱鳳(しゅほう)教授…京都ノートルダム女子大学人間文化学部人間文化学科教授。
中国文化や漢文学、中国語など中国に関する授業や、今年度の「発展演習I」では、京都の町並みや文化などの授業も執り行ってくださいました。





(インタビュー担当:2回生・前田枝里)  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)授業紹介アクティブラーニング教員・学生インタビュー