2016年12月03日

松ヶ崎妙円寺(大黒天)へ紅葉狩に出かけました 

人間文化学科3年次生の後期必修科目「専門演習Ⅱ」(ゼミ)の課題発表が一巡しましたので、少し遅めの紅葉狩に、松ヶ崎・妙円寺へ出かけました。





松ヶ崎一帯は、法華宗信仰が篤かったところで、この妙円寺をはじめ、ちょっと西に行くと、送り火の日に行われる題目踊りで有名な涌泉寺があります。五山送り火「妙・法」の法の山の麓にあります。


妙円寺は、江戸時代初期、元和2(1616)年の開基と伝えられ、通称「松ヶ崎大黒天」と呼ばれるように、大黒天像を本尊としていますが、この像、かの伝教大師最澄が作り、比叡山で修行していた日蓮が開眼を行ったと伝えられるものです。


また、都の鬼門、東北の方角に位置することから、京都の守護神でもあるそうです。





ゼミ生たち、同寺への訪問は全員初めてだったようですが、まずは高野川にかかる松ヶ崎橋から、松ヶ崎山の紅葉を一望しました。


頃ははや霜月尽日、さすがに紅葉の錦も褪色傾向にありました。





境内に足を踏み入れると、紅葉の絨毯が敷き詰められていて、これはこれでおもしろく、はしゃいでいます。





そんなゼミ生たちを、本堂の前に鎮座する「なで大黒」さんが、やさしい微笑みを浮かべて迎えてくれます。

身体の悪いところを撫でると、改善されるとのことで、みんな頭や顔やお腹?や、あちこち撫でまわしていました。




参拝を済ませた後、御朱印を集め始めたというSさんは、「妙法」の字の入った寺号印をいただいていました。



境内で記念写真を撮った後、松ヶ崎山に登るつもりでしたが、「入山禁止」になっていました。





ご住職のお話では、3年前から禁止になったそうで、鹿が出るからだとのことでした。



今から8年前に来たときは、「法」の字の右旁「去」のいちばん下のあたりまで登り、送り火火床の見学と京都のパノラマ遠望を楽しんだのですが、今回はやむなく断念、せせらぎの流れる松ヶ崎街道を歩きながら、松ヶ崎山全景を望むにとどめました。


それでも、「法」の字を間近に見たゼミ生諸君は、感嘆の声を上げていました。


この山が、先祖を送る火に、全山熱く燃えあがる夜景を想像しつつ。




まだ見たことがない人が多かったようですので、ぜひ来年の8月16日には、再訪してもらいたいと思います。



(報告者:日本語と古典ゼミ担当 堀勝博)















  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)京都フィールドワーク日本語日本文化領域