2016年09月14日

図書館でコピーをする

研究の話の続きです。

図書館で資料を見つけたら、
必要なところを、コピーします。



読んだら、それで終わり、
でいいような気もするかもしれません。

しかし、わたしの場合は、
コピーして、その文章に、
付箋を貼ったり、線を引いたり、
書き込んだりします。


ひとつの文章や、資料の中には、
いろいろな情報が、盛り込まれています。

まずは、それを拾い上げる必要があります。
線や付箋は、その目印ですね。
ここから拾い上げるぞ、
という目印の旗を立てるわけです。

芥川龍之介は、詩にも、
興味があったんだな、と、
関連箇所に印をつけます。



つぎに、その情報を、
自分の使おうと思うことに、
関連づけなければいけません。

拾い上げた情報を、
自分の意見や考え方と、
結びつけます。

それが、書き込みになったりします。


芥川は、ボードレールを評価してるようだ。
象徴主義、頽廃主義、とか、
関連ワードをあげたりします。
また、当時のボードレール評価を調べよ、とか。
今後の目標を書いたりします。



そんなわけで、資料を読むのは、
ただ字を追うのではなく、
考える作業なのです。

それで、書き込んだり、
付箋を貼る必要があるので、
コピーをとるわけです。


(ちなみに、著作権保護のため、
書籍は、一冊まるごとコピーすることは、
できません。
本は、線を引きたい場合は、
購入することになります。)

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:20Comments(0)教員の研究活動日本語日本文化領域