2016年09月02日

出版について学ぶ

人間文化学科の専門科目として、
出版に関係する科目を担当しています。

出版というと、限定された分野のように聞こえますが、
人の歴史を振り返ったときに、
人々が生み出したさまざまな事柄、知識、思想などを伝え、
残してきた本、または文書の役割は大きなものがあります。

その歴史の中で、出版という技術、仕組みが生まれ、
文化、文明の発達に大きく貢献してきたといえます。



「出版文化史」という科目では、
その出版の歴史について、
主に日本の出版について学びます。

出版の歴史というと、
古い書物の形や装丁について学ぶということがまず思い浮かぶかと思いますが、
それらだけではなく、歴史の流れを追いながら、
出版という仕組みと人々との関わりについて学んでいきます。

授業のタイトルが示すように、出版についての事柄を学ぶだけではなく、
出版に見る「文化」について学びます。

そこにみるものには、現代にまで繋がっているものもありますし、
昔の人の本との関わりと現在との共通点をみることもできます。



その現代の出版については、
「現代出版事情」という科目で学ぶことができます。

主に日本を中心とした、現代の出版の仕組み、
また海外の諸事情も交えて、これからの出版の動向について、
電子情報の普及の影響などを踏まえて考えていきます。

また、日本独特の出版ともいえるマンガについても、
出版という観点から学びます。

数年前から京都国際マンガミュージアムへのフィールドワークを取り入れ、
展示を見学しながら学習する内容を取り入れています。

この授業でも、出版に関する知識を学ぶだけではなく、
それと人、社会とのか関わりについて学びます。

(鎌田 均)  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:48Comments(0)図書館司書資格授業紹介