2016年08月20日

ポケモンGoで日本文化を考える


先日は、
キャンパスでポケモンを見つけた話をしました。


学生と遊んでいるといえば、
遊んでいるわけですが、
私としては、
日本文化について考える、
きっかけにしてほしいわけです。


今の大学生は、
ポケモンのゲームを、
子どもの頃に遊んできたので、
親近感があります。

それで、研究の対象にしたいという、
学生も現れてきます。



近年、どこの大学でも、
いわゆる、サブカルチャー、
クールジャパンの名でくくられる、
ゲームやマンガ、アニメを、
研究対象にしたい、
という学生が増えているのです。

ただ、好きなことを、書き連ねるだけでは、
研究になりません。

そういう文化現象が、
なぜ現れてくるのか、
なぜ多くの人に好まれるのか、
そういう問題意識が必要になってきます。



伝統文化を研究する場合は、
専門の研究者がいますから、
これをお手本にすれば良いでしょう。

サブカルチャーの場合は、
直接のお手本が少なく、
そのまま参考にすると、
似たような意見になってしまいます。


実は、伝統文化の研究でも、
そのスタイルや、考え方は、
現代文化の研究にも応用できます。

世の中に流布している、
サブカルチャー研究も、
伝統文化の研究を参照しています。

その意味では、伝統文化の研究も、
大いに参考にしてほしいのです。



ポケモンと古典文学の研究がは、
関係あるように思えないかもしれませんが、
ポケモンと妖怪の研究ならば、
近いように思えるのではないでしょうか。

報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域