2016年04月30日

立木先生の立体パズル教育の原点はノートルダムでの授業!

人間文化学科で、学生が情報処理士の資格が取得できる
ようにしたのは、2004年度のことでした。

20単位分の授業を揃えるために、
いくつも新しい科目を新設した際に、
知り合いの先生方に非常勤講師をお願いしました。

その一つが、京大の立木秀樹先生にお願いした
「情報科学概論」でした。

 「情報科学(コンピュータ・サイエンス)を教えて下さい。
 ただし、文系の女子大生が楽しめる授業を!」

という難しい注文をつけた責任と自分自身の勉強のため、
この授業を依頼した私も、受講生として毎週、この授業に
出席していました。

 「再帰的な手続きという情報科学の考え方を教えるために、
 工作をしてもいいかな?受講生みんなで一つの
 シェルピンスキー四面体を作ってみようと思う」

と立木先生から相談された時は

 「おもしろそう!ぜひやって下さい」

と賛成して、詳しく話を聞いていたものの、内心、
学生がどんな反応をするかにはドキドキしていたのです。

女子大生にとって、いや多くの普通の人にとって、
「再帰的な手続きの概念」というものは、理解しづらいと
思ったので。

でも、この工作を最初から学生たちは楽しんでくれて、
お手伝いをしていた私自身も、とっても楽しくて、
最後に、作り上げたシェルピンスキー四面体の四角い影が、
プロジェクターを通して前のスクリーンに投影された時には、
教室中に感動が広がりました。

以下が、その時に私が写した写真です。




その授業を体験した卒業生は、今でもその時のことを
よく覚えているといいます。あれはまさに、時代を先取りした、
アクティブラーニングだったと言えるのではないでしょうか。

その後、立木先生はこの研究で大きな成果を出されています。

Imaginary Cube
http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~tsuiki/icube.html

のページからリンクされている、
教育活動、京大博物館での展示、パズルや本の発売…。
シェルピンスキー日除けの商品への応用、などなど。

教育活動の最初に、京都ノートルダム女子大学の
名前も記されています。

そのような縁で、今回、6月11日(土)にノートルダムの
公開講座で講演していただくにあたって、立木先生は、
このような文章を書いて下さいました。


講演タイトル「立体パズルや工作の中で数学に出会う」

京都大学 人間・環境学研究科/総合人間学部 教授 立木秀樹

こんな問題を考えてみよう。「直交する三方向から見て正方形に見える立体は何でしょうか?」もちろん立方体は一つの答えであるが、それ以外にもそういう立体はたくさんありそうだ。そのような立体(イマジナリーキューブと呼ぶことにします)について調べているうちに、面白い数学に出会い、その美しい性質を用いた立体オブジェやパズルを制作し、いつの間にか大学での授業以外にも小、中、高等学校等で出前授業をたくさんするようになっていた。

 このイマジナリーキューブを用いた教育の原点は、2004年度に京都ノートルタム女子大学で行った「情報科学概論」の授業にある。シェルピンスキー四面体という、たくさんの正四面体がくっついて出来たイマジナリーキューブを授業中にみんなで工作した。再帰的な手続きという情報科学の重要な考え方について工作を通じて体感しながら学ぶのが目的で、工作自体が楽しかったが、それ以上に、完成した立体に光をあてて、影の穴がふさがってきれいな四角形になった瞬間、教室全体が数学的現象に対する畏怖の念につつまれた。

 数学は見て楽しむことよりも、なぜそうなるのか、その理由を各自の頭で納得することの方が本当は重要なのだが、工作を通じて構造が分かっており数を使わないで可視化して考えられる分、その論理的な仕組みも明快だ。この講座では、イマジナリーキューブのパズルを楽しみながら、数学の不思議を体感しましょう。

公開講座について詳しくは、http://www.notredame.ac.jp/hc/kk/2016/ をご覧下さい。

人間文化学科の公開講座
   「わかる・たのしい・おもしろい!心を育てる教育とは?
   ~パズルや手芸を使って学ぶプログラミングと数学~」  

報告:吉田智子

追伸:公開講座の講師打ち合わせの日のことついては、
http://notredameningen.kyo2.jp/d2016-05-01.html に書きました。

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:02Comments(0)情報関連の資格や活動

2016年04月29日

「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

今年の国文学概論は、
小説を細部にこだわって、
読んでみよう、
というところから始めました。


取り上げた小説は、
太宰治「走れメロス」です。

自分で実体験しながら考えてほしいので、
グループワークを取り入れました。


国文学概論は、
概論という名の通り、
日本文学のあらましを理解する、
入門的な講義です。

そこでまず、読むという、
基本的な行為から、
学びを始めてみよう、
ということです。


小説の言葉、ひとつひとつに、
こだわってもらうため、
言葉を付箋に書き出す、
作業をしてもらいました。

お題は、メロスの性格がわかる言葉を、
抜き出して下さい、というものです。



(元は、KJ法というワークショップの方法を、
参照しているのですが、
いくぶん(だいぶ?)変えているので、
参考にしているというと、
かえって失礼かもしれません。
作業を進めると下のような形になっていきます。)


つづいて、4,5人でグループになり、
模造紙に貼って、
お互いの書き出した付箋を、
見比べてもらいます。


共通する付箋の言葉もあれば、
人によって、注目する部分が異なる場合も、
あります。


まずは、人によって読み方が異なることを、
あらためて確認してもらいました。

ここから、小説の読み方について、
考えていきます。


グループワークは、
お互いの違いを理解するためのものでも、
あります。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2016年04月28日

リリパンダ(長沼先生パンダイラスト)のインタラクティブ作品誕生!

先日のオープンキャンパスの人間文化学科の体験コーナーでは、
主に littleBits という電子ブロックと工作を組み合わせた、
インタラクティブ作品作りを体験していただきました。

体験に来てくださった高校生の方にも楽しんでいただけたようで、何よりです。

そして!
その日の体験コーナー担当の人間文化学科の学生や教員スタッフによって、
いくつかのインタラクティブ工作作品が誕生しつつあります!
(作品のいくつかを、図書館に展示していただけるよう、交渉中です。)

そのうちの一つが、長沼先生が描かれるパンダイラストを
インタラクティブ工作に仕上げた、以下の作品です。


どんな動きをするのか、気になりませんか?

私も最初に見せていただいたときに感動したこの作品、
動きを体験したい方は、図書館に展示されるまでは、
吉田智子研究室前の展示コーナーまで、お越しください。
(私がいなくても、常に体験できるようになっています。)

近日中に図書館に展示していただき、
より多くの人に見ていただける予定(交渉中・笑)です。

この作品は、作成者の方によってもっと完成度が
高くなると思うのですが、私が早く長沼先生に見せたくて、
今日の様子を公開しました。

報告:吉田智子

どんな動きをするかのヒントはこれ!

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 09:34Comments(0)情報関連の資格や活動

2016年04月27日

熊本地震募金活動をしています

食堂で昼食をすませて出てくると、
学生の皆さんが、
熊本地震の募金活動をしておりました。



主催は、学生会執行部です。
大学の生徒会みたいなものです、
と活動中の学生さんが教えてくれました。



(というわけで、今回は、
学科の学生だけではなく、
大学全体の活動の話です。)




それで、募金は集まってますか、
と聞いてみると、皆さん、
お気持ちを入れてくれるとのこと。



教職員の中には、
黙ってすっと、
志を入れていく人もいるそうです。



あれこれ聞いて、
邪魔している私とは、
えらい違いですね。


ひとまず、
5月2日まで活動を続けて、
熊本に送る予定だそうです。


自分の気持ちを率先して表す人がいるから、
他の皆さんも続いて、気持ちを表すことができるのでしょう。
きっかけが大切だということですね。


報告:長沼光彦  
タグ :募金活動


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記学生の活動報告

2016年04月26日

オープンキャンパスを開催しました

4月24日日曜日、
オープンキャンパスを開催しました。


人間文化学科では、
私長沼が模擬授業を担当しました。


森見登美彦と古都京都にタイムスリップ、
のタイトルで、
森見登美彦の小説を題材として、
京都の過去に遡ってみました。


ご存じのとおり、
森見登美彦の小説は、
京都を舞台にしています。


『夜は短し歩けよ乙女』の第一章は、
木屋町、先斗町界隈で、
事件が起きます。


これら繁華街、花街が、
どのようにして成立したのか、
江戸時代の、京都案内所、
都名所図会や、
古地図を利用して、
お話いたしました。

参加していただいた方には、
小説を、様々な資料を使って、
深読みする方法を、
楽しんでもらえたようです。


体験コーナーは、
予告しましたとおり
吉田智子先生が、
人気のlittleBitsで近代的な街を作ろう、の題で、
実感的な回路づくりを、
体験していただきました。



こちらも、参加した方には、
ブロックを組み合わせてつくる回路で、
光る仕組みを作ることに挑戦し、
自分で手を動かして学ぶ面白さを、
味わっていただけたようです。






このブログやlilypad研究会のホームページで、
紹介してきた制作物も、
展示しました。



また、来月もオープンキャンパスがあります。
5月21日土曜日の午後です。
よろしければ、おいでください。



報告:長沼光彦
   


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記授業紹介京都

2016年04月25日

フレッシュマンセミナー午前の部(司会編)

既に本ブログで紹介されてきていますが
人間文化学科では、例年、
上級生による、新入生の歓迎会として「フレッシュマンセミナー」を行っています。


午前は、学科全体で行い、
午後は、グループに分かれて、フィールドワークに出かけます。

本日のブログでは、
午前の部を盛り上げた司会の皆さんを紹介したいと思います。

午前は、司会者として4名が担当しました。
3回生の岩嵜有紗さん、井上恵利可さん
2回生の宮崎彩乃さん、平郡萌さん です。

そして、リポーターを、
2回生の田中ひかるさんが担当しました。

皆さんに話を聞いてみましょう。

まず、2回生の宮崎さん。
宮崎さんは、このような会で司会をするのは初めてではないかと思いますが、
堂々と落ち着いてしていましたね。
緊張感はなかったですか?


宮崎
「司会を担当したのはフレッシュマンセミナーが初めてでした。
フレッシュマンセミナーで、司会を担当すると分かった時、
正直私は、人前で話すのはあまり好きではない私に司会など務まるのか、
同じ司会をする皆さんの足を引っ張らないだろうか等の不安がたくさんありました。

しかし、フレッシュマンセミナーまで何回か司会の練習する機会があり、
先生方や、先輩方にアドバイスを沢山して頂き何とかやり遂げることができました。

フレッシュマンセミナー当日は、凄く緊張しましたが、
練習の成果を発揮することができ良かったです。
いい経験になりました。ありがとうございました。」

おっしゃるとおり、練習の成果が発揮できていましたね。
安心感のある司会でした。

平郡さんは、いかがでしたか?

平郡
「私はこのフレッシュマンセミナーの司会を通して学ぶことが沢山ありました。

まず、今まで人前で話す立場にたったことが無かったので、
人前で話すことについて初めて真剣に考えることが出来ました。

私の司会の練習に丁寧に付き合って下さった平野先生と、
アナウンスがとても上手な頼れる2人の先輩のおかげで
本番までにどうにか司会が出来るようになりました。

きっと先生や先輩方がおられなかったら
私はなんとなく司会をやってみただけだけで終わったと思います。
支えて下さった先生と先輩方にはとても感謝しています。
ありがとうございました。

また、この経験を通して私自身、
物事に自主的に参加することの楽しさに気付きました。
元々、私は積極的な方ではなかったのですが、
今回のフレッシュマンセミナーは
平野先生が誘って下さりやってみることにしました。

春休みに大学に行くことは大変だったけれど
大学と密接に関わることが出来て楽しかったです。

フレレッシュマンセミナーが終わった時には、
色んな人と沢山関わることができ、
やりがいと共に楽しかったという感情でいっぱいになりました。

自主的に参加することで沢山学べることがありました。
この経験を活かしてこれからも色んなことにチャレンジしたいです。」

やらされているのではなく、自分からすることによる意義を感じていたようですね。
良い感覚を持っていただけたようで、とても嬉しいです。


井上さんは、とてもやさしい司会で、聴きやすく、
安心感のある司会でした。

加えて、パワーポイント、原稿、音楽・・・と、
裏の準備を自らたくさん担当してくださいました。

おかげで進行がとてもスムーズで、盛り上がったと思います。
どのように準備してきたのですか?


井上
「準備については実の所、行き当たりばったりな所もあります。
ですが、参加して下さる新入生の皆さんに楽しい時間、
少しでも実になることを提供したいという思いの一心で企画や内容を練り、
準備に取り組むことができました。」

新入生の皆さんの気持ちになって、準備を進めていたのですね。
だからこそ新入生の皆さんにも楽しく過ごしていただけたのだと思います。

司会もとても良い雰囲気でしたね。

井上
「はい、司会も同じで、私自身が楽しんで司会をすることで、
場の空気が作られ、イベント全体が明るくなると考えてます。
新入生の皆さんも大変協力的で進行もやりやすかったです。」

はい、会場が一つになっているような感じがありました。

岩嵜さんは、変わらず、臨機応変の対応が今回も光っていましたね。
先生方の紹介も、とても好評でした。

放送研究同好会を立ち上げ、その部長であるだけに、堂々としていました。
普段の活動がこのような司会にも活きていると思いますか?


岩嵜
「そうですね…。
クラブの代表として、仕切ることはよくしているため、
今回のフレセミ進行において、何をすべきかを考え、
すぐに、行動に移せていたとは思います。
   
また、司会についても、クラブにて、
イベント司会をすることも多くあったため、慣れていたといえます。

つまり、普段の活動で、場慣れしていたため、
こういったイベントにもスムーズに対応できたと思います!」

普段からの努力によって、
このようなときに、大きく力を発揮できるようになっていたのでしょうね。

最後に、リポーターの田中さんにも伺ってみましょう。

田中
「フレセミで先生方に感想を伺うリポーターを担当しました。
とても緊張していましたが緊張が解けると、とても楽しかったです。

私たちは今回、フレセミの係をしてとても楽しいと思えました。
今の一回生も来年是非フレセミの係をやってもらいたいなと思います!」

はい、先生方が話したことをよく聞いて、直後に感想等を言っていましたね。
なかなか良いリポーターぶりでした。

そして、フレセミを上回生として担当し、楽しかったとのこと。
来年、またぜひ多くの方に携わっていただきたいですね。


本年のフレッシュマンセミナーは、とても自然で、
あっという間に感じる午前の部でした。


人間文化学科の和やかな雰囲気を
新入生の皆さんに、十分に感じていただけたことと思います。


午後の部については、コースごとに、また報告があるかと思います。

写真:長沼光彦
報告:平野美保
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:01Comments(0)日記話しことば教育学生の活動報告

2016年04月24日

地下鉄で壁ドン

壁ドン、少し前に流行ってましたね。
京都市営地下鉄で、
この壁ドンに遭遇したという話です。


大学の最寄り駅ということもあり、
京都市営地下鉄を利用する、
学生の皆さんは多いようです。


教職員も、利用しています。
私も通勤に使っています。



北山周辺でも、京都府立大学、京都産業大学、
京都工芸繊維大学、京都精華大学などがあり、
沿線にも、同志社大学などがあります。

四条や、烏丸御池には、
オフィス街があり、
そこに通う人たちも多く乗ります。


烏丸通りの下を走る地下鉄は、
京都メインストリートをつなぐ、
交通路となっています。

(烏丸通りは、明治時代に、
京都駅を京都御所をつなぐ、
天皇の通る道として、
拡幅されました。)



とにかく、朝は混むんですね。

座れることも、あまりないのですが、
その日はたまたま席が空いたので、
座りました。

いささか睡眠時間が足りなかったので、
うつらうつらしておりました。

すると、どん、という音がして、
目を開くと、前に女性が、
左手を伸ばして、体を支えていました。

思いの外、電車揺れて、
バランスを失ったようです。
スマホを見ていたようですね。


人生初の壁ドンでしたが、
とくに何も芽生えることもなく、
北山で降りて、大学に来ました。

そんなことに出会うのも、
人多くが行き交う、
交通路だからでしょうか。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記京都

2016年04月23日

「スリーステップのプログラミング学習」の教材作り

「人が通ると風車が回ります」とか、
「二つの人形をこの順番に並べた時だけ、LEDが光ります」
というような工作や手芸の作品を見せた人から、

「それがどう、あなたの研究テーマの
『プログラミング学習の教材開発』
に結びつくのか、わからない」

と、言われることがあります。


中村先生作(littleBits 利用作品)


こういう作品を楽しそうに作っていると、
遊んでいるように見えるようです。

(確かに、とても楽しそうに遊んでいますから、
信じてもらえないかもしれませんが、
実は研究にも結びついているのです!)


私たちの研究グループでは、小学生からのプログラミング学習の教材作り
に関して、これまで実践的な活動を続けてきました。
例えば、LilyPad研究会 http://lilypad.pen.jp/ の活動もその一つです。
それらを通して、次のことが確信できました。

「自分が作りたいものがあって、それにはプログラミングが必要だ
と納得できてこそ、それに向かって頑張れる!」

そこで、コンピュータ社会を理解するための教養としての
プログラミング学習(教養プログラミング学習)のカリキュラムを、
三つのステップに分けて考えることにしました。

「ステップ1」が、通常の工作や手芸に、ほんの少しインタラクティブ性を
取り入れた作品作りです。初歩の電子工作を取り入れると、
上で紹介した「人影を察知して回る風車」や、
「近接スイッチを隠し持った人形」を作ることができます。
このステップだけでも、楽しい作品がいろいろと作れますから、
ここは十分に楽しむことができます。

そして、十分に楽しんでもの足りなくなったなら、
「ステップ2」に進んでもよいでしょう。このステップでは、
人が書いてくれたプログラムを利用する形で作品を作ります。
littleBits Arduino というマイコンなら工作やLEGOに組み込めますし、
LilyPad Arduino のような布にも縫い付けられるマイコンなら
手芸に使えます。

そのうち、人が書いたプログラムでは満足できなくなり、
自分で書いてみたくなったら、「ステップ3」に進む準備ができたと
いうことです。自分で書いたプログラムでオリジナル作品を作りましょう。
ここでやっと、自分でプログラムを書くプログラミング学習が
実践的に行われることになります。

以下の写真は、LilyPad というシリーズのLEDやマイコン(LilyPad Arduino)
を一貫して使った手芸作品の、ステップ1、ステップ2、ステップ3 の例です。





私たち研究グループは、こういうストーリー展開のもとで、
遊んでいるように見える作品作りをしているというわけです。

ちなみに、この写真のエプロンコンピュータは、
相性診断の結果を表すプログラムが動いていますが、
プログラムを変更すれば、キッチンタイマーにも、
今日の晩御飯の料理を決めるクジにも、他にも色んな用途で
使えますね。

ここまで書いて、遊びと学習や研究の境界線というのは、
低ければ低いほどハッピーな気がしてきました。

4月24日のオープンキャンパスの人間文化学科の体験コーナー
(ユージニア館3階、アクティブラーニングスペース)で、
このテーマで遊んでいますので、よかったら来て下さいね。

http://ribbon.notredame.ac.jp/event/opencampus/detail27.html

報告:吉田智子  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:44Comments(0)情報関連の資格や活動教員の研究活動

2016年04月22日

京都を屋上から眺めました 基礎演習


桜が葉桜となり、
新緑の季節となりました。



大学の学びに入門するための授業、
基礎演習の第一回目は、新入生の皆さんに、
大学の施設やキャンパスを案内しました。
(先週の木曜日の話です。)



よい機会なので、屋上から、
京都を一望してみました。


京都には景観条例があります。
北山では、本学のような5階建てでも、
じゅうぶん高い建物です。

おかげで屋上から、
京都が一望できます。

探してみると、
京都タワーも見つけることができます。




かつて平安京は、
北に位置する船岡山から眺めて、
町造りの計画を練った、
と言われています。

同じような気分が味わえますよ、
などと話しましたが、
日当たりが良すぎたので、
屋上からの見物はそこそこにして、
校舎の中を案内することにしました。



報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介京都

2016年04月21日

ホスピタリティ京都がはじまりました  ゲスト講師 吉澤健吉先生

本学の特色ある授業、
ホスピタリティ京都が、
先週よりはじまりました。


(人間文化だけでなく、
大学全体で提供される授業です。)


ホスピタリティ京都は、
おもてなしを主題に、
京都の伝統文化に関わる方や、
老舗を営む方をお迎えして、
話をうかがう授業です。


先週、私が概論をお話し、
今週より、ゲストのお話をうかがいます。




ゲストお一人目は、
京都産業大学教授、吉澤健吉先生です。


吉澤先生は、大学教授に就任される以前は、
京都新聞に勤めて、
京都の文化人を取材し、
交流を深めてきました。

現在、本学の理事を務めており、
そのご縁で、
ホスピタリティ京都のゲストを紹介していただき、
講義もしていただいています。



今回は、「未完の美 余白の美」の題で、
永年、ご自身が経験されてきた、
京都文化の特徴を話していただきました。


日本画が余白の美を重んじるように、
京都の人は、余情、余韻を楽しむ。
コミュニケーションでも、
はっきりと言わないことを好む、
という話です。


美術や茶器など日本の伝統文化の他に、
Mr.Children「Gift」の歌詞の紹介がありました。

白と黒とのあいだに、
無限の色が広がる、
というその歌詞に、
日本人の美意識が表れている、
という話でした。


学生に身近な話題もあり、
楽しく、興味深く聞くことができたと、
感想が戻ってきました。


これを機会に、
京都の伝統文化、
また、コミュニケーションの仕方に、
興味を持ってもらえると、良いですね。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介京都

2016年04月20日

自己紹介の仕方を考えてみました 日本語コミュニケーションⅠ


日本語コミュニケーションⅠは、
大学生や社会人に必要な、
表現力、コミュニケーション力を、
身につける授業です。



今回は、自己紹介の仕方を、
考えてもらいました。

自己紹介といっても、
何を話していいかわからない、
という方もいると思います。

そこで、まずは、
自分について説明する、
アイデアの出し方を、
試してもらいました。



試したのは、
フィンランドの教育現場で、
用いられている、カルタ、という方法です。

(北川達夫『図解 フィンランド・メソッド入門』経済界、
を参照ください。)

(同様の方法で、マインドマップというものもあります。)



大きめの紙を用意して、
中央にテーマを書き、
丸く線で囲みます。
今回は、「私」ですね。


そして、「私」について、
連想される単語を、
線を引いて、丸を囲んで、
どんどん書いていきます。


いきなり書くのは難しいので、
3つの観点から書きます。

「それは何?」
人間なら、名前、家族関係、職名、
などでしょうか。
家族にとっては、娘でも、
学校では、学生という風に、
場所によって呼び名は変わりますね。

「それは何をする?」
人間なら、行動パターン、仕事ですること、趣味、
などですね。
同じ学生さんでも、学部学科によって、
勉強する容は違います。

「それはどんなもの?」
外見とか特徴ですね。
個人ならば、髪の毛は長いとか短いとか、
どんなファッションが好みとか、
言っても良いでしょう。



書き始めは、この3つの観点ですが、
そこから先は、連想されることは、
どんどん線を引っ張って書いていきます。



このように、連想していくと、
わりと、いろいろと紹介することが出てきます。

音楽が好きといっても、
どんな音楽が好きなのか。
Jポップなら、どんな歌い手が好きなのか。
より細かい話に広げていくのも、
良いですね。


いきなり、自分を紹介してくだい、
と言われても、
何から話してよいか、思いつかないものです。

その前に、こんなふうに、
メモを書いてみると、
連想が広がり、
いろいろと思いつくものです。



今回は、自己紹介といいながら、
アイデアを広げる方法を、
試してみたのでした。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介

2016年04月19日

黄桜を見つけました


4月15日、フレッシュマンセミナーで出かけた、
清水寺からの帰り道で、黄桜を見つけました。



黄桜というのは、緑、あるいは、黄色の花を咲かせる、
桜です。

正式な名は、
御衣黄桜(ぎょいこうざくら)、あるいは、
鬱金桜(うこんざくら)、
といいます。
御衣黄と、鬱金桜は、別品種ですが、
どちらも、緑がかった黄色の花を咲かせます。

見かけた黄桜は、桃色に変わりつつあったので、
御衣黄のようです。



伏見にある酒造会社、黄桜の社名は、
この御衣黄から取ったものだそうです。



私は、ちょうど、この黄桜の話を、
春先に知人から聞いていました。


また、昨年、伏見にフィールドワークに行ったこともあり、
一度、黄桜を見てみたいと思っていました。

それが、たまたま、黄桜と出会えたので、
私にとっては、幸運なことでした。

一緒にいた学生の皆さんには、
そんな私の気持ちが通じないので、
なんで、そんなに嬉しいの、と、
不思議な様子でした。



清水寺からは、
そのままバスに乗って変える予定でしたが、
四条方面に赴く学生さんのお供をして、
黄桜を見つけた形です。


フィールドワークは、
こういう偶然も楽しみのうちです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記京都フィールドワーク京都

2016年04月18日

絵本作家の永田萠先生にお会いしました!

約150冊もの書籍を発行されている
イラストレーター・絵本作家の永田萠先生は、
18歳で京都の大学に来られた後、
ずっと京都市で暮らし、お仕事をされています。

そのため、京都の学校「ノートルダム」ともゆかりが深く、
2011年には、本学の50周年を記念した
絵手紙コンテスト(人間文化学科主催)の
特別審査員をお願いしたこともありました。

2012年には人間文化学科の特別講義に来ていただいたり、
2013年には堀勝博先生ゼミの「京都百人一首の絵カルタ」
作画指導をお願いしたり、それ以降も、絵本ワークショップを
開催していただいたりと、お世話になってきました。

4月15日(金)に実施された、1年生対象のフレッシュマンセミナー
の午後のエクスカーション(遠足)では、烏丸御池地区に繰り出した、

 第5コース「近代と古の京都コース~芸術と建築を巡る~」

のメンバーが、永田萠先生が主宰される
「ギャラリー妖精村」を訪れました。

「ギャラリー妖精村」では今(5月8日まで)、
『原画展 ー本の顔 ・表紙絵ー』が行われており、
初期の作品含めて貴重な原画が展示されていました。

素敵な色とデザインのお花や妖精たち・・。
昔からの永田萠先生のファンの私(吉田智子)は、
それだけで大興奮状態に。

ギャラリー内のショップでポストカードを選んでいたところ、
な~んと!永田萠先生が打ち合わせの合間に、
ギャラリーに立ち寄られて、偶然にもお会いできたのです!

「ノートルダムのみなさんと、写真を撮りましょう!」と言って下さり、
さっそくギャラリーの前で、みんなで記念撮影。前列の中心に
いらっしゃるのが、永田萠先生です。







一枚目の写真の時は、学生さんをさておき萠先生の左隣の位置
をちゃっかり確保した私でしたが、その後、少し冷静になり、
「学生さんに前に出てもらわないと」と、後列に移動しました。

「今度、ノートルダムで絵本ワークショップを開いたときは、
来て下さいね」という永田萠先生の問いかけに、
教員も含めてみんなで元気よく「は~い!」と答えました。

先に、私は昔からの永田萠先生のファンだと書きましたが、
「京都夢見小路(1985)」や「京都夢いろ彩時記(1996)」
の本のような、京都の暮らしをベースとしたエッセイに、
絵がマッチした作品が、特に好きです。

永田萠先生、これからも学生ともども、どうぞよろしくお願いします。

なお、

 フレッシュマンセミナーの午後のエクスカーション
 第5コース「近代と古の京都コース~芸術と建築を巡る~」

の報告は、この文章とは別に、上級生リーダーさんが書いてくれますので、
お楽しみに。








参考サイト:

妖精村の公式サイトは、http://www.yohseimura.co.jp/ です。

ギャラリー妖精村のfacebookは、https://www.facebook.com/yohseimura/ です。

また、過去のこのブログで紹介した、永田萠先生の特別授業(2012年11月) の報告ページはhttp://notredameningen.kyo2.jp/e391421.html です。


写真:小人さん
報告:吉田智子  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:03Comments(0)京都フィールドワーク学生の活動報告

2016年04月17日

旅人をもてなすこと

聖書を読んでいると、
旅人をもてなすこと、
がたびたび取り上げられます。



互いに兄弟としていつも愛し合いなさい。
旅人をもてなすことを忘れてはいけません。
そうすることで、ある人たちは、
気づかずに天使たちをもてなしました。
(ヘブライ人への手紙 第13章 1-2)



キリスト教が愛を重んじる、
といわれるのは、
このような言葉からきています。

一方で、この言葉は、
人を思いやることが難しい、
とも言っているように思います。



旅人のように、
よそから来た人を、
大切にすることは、
なかなかできない。

だからこそ、
そういう気持ちを持とう。

そうすれば、
神の使いをもてなすような、
貴重な体験をすることができる。

自分の身近ではない人に対する、
思いやりの大切なことを、
忠告しているのだと思います。



ただし、人は、身近な人、
兄弟や友人に対しては、
自然と思いやるような気持ちは、
持っています。

その気持ちを、旅人、他者にまで、
広げることが大切なのでしょう。

兄弟として愛しなさい、とは、
そのような意味かと思います。



どのようなつらい出来事が起きても、
テレビを通じて見ているだけでは、
なかなか実感できないかもしれません。

しかし、そこに身近な人がいると思えば、
その出来事に対する気持ちの持ち方も、
変わってくるでしょう。

旅人へのもてなしとは、
そのような、他者への気持ちの持ち方を、
言っているのではないかと思います。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記カトリック教育

2016年04月16日

フレッシュマンセミナーを開催しました

4月14日金曜日は、
新入生の歓迎交流会、
フレッシュマンセミナーを開催しました。



人間文化学科のフレセミは、
上級生が運営を取り仕切っています。
まずは、朝の受付から、
はじまります。


午前中は、交流イベントを、
行いました。
まずは、教員の紹介から。
司会の学生が、インタビューをしてくれます。


今回は、午後のエクスカーション、外出先ごとに、
グループ分けをしているので、
そのグループの中で、お互いに自己紹介をしました。

つづいて、名刺交換アクティビィティ。
自作の名刺交換をしながら、
交流を深めます。







堀先生が、名刺交換のマナーを説明。
学生と実演しました。





つづいて、クイズ大会。
大学のことなどを題材に出題、
優勝チームには、賞品を贈呈しました。




盛りだくさんの午前中のイベントでしたが、
お昼で一休み。


その後、5つのコースで、
京都散策に出かけました。


散策の様子は、
また別に紹介します。



すでに何回かお知らせしたとおり
フレッシュマンセミナーは、
上級生が準備してきました。

その活動も含め、
これから、さらに詳しく紹介していく予定です。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:35Comments(0)日記学生の活動報告

2016年04月15日

日本語コミュニケーションⅠがはじまりました

大学の授業は、4月8日金曜日から始まっています。



今回紹介するのは、
新入生が必ず受講する、
日本語コミュニケーションⅠです。


日本語コミュニケーションⅠは、
大学生、また社会人として求められる、
コミュニケーション技能を身につける授業です。


というと、難しそうですが、
まずは、人とうまく交流すること、
を目標としています。

社会人基礎力でいう、
チームで働く力ですね。
(協働力といっても、
良いですね。)


本学に入学する学生の皆さんは、
他者と調和的につきあうのは、
わりと得意ですので、
これを、共に作り上げる力に、
つなげていくのが目標となります。


今回、新入生の皆さんに伝えたのは、
アイスブレイクという考え方です。


知らない人同士だと、緊張して、
コミュニケーションがうまくいかないこともあります。

そこで、打ち解けるための方法、
緊張をほぐす、軽いゲームのようなことを、
みんなでしてみたりします。


大人の皆さんには、
あたりまえのように思えることですが、
コミュニケーションの理論では、
まじめに考えていることです。


ごはんを食べたりして、
わいわいするのも、
その方法のひとつでしょう。


ごはんを食べる以外にも、
アイスブレイクの方法はないかなと、
コミュニケーションについて考えている研究者は、
工夫したりしています。

ごはん、しか方法がないと、
広く応用できませんよね。
だから、種々の場面で使うことのできる、
アイスブレイクを考えます。


当たり前ではありますが、
いろいろと工夫の余地があること。
それが、アイスブレイク、
人との打ち解け方です。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)授業紹介アクティブラーニング

2016年04月14日

秘密の大作戦

木曜日のお昼。 まったりとした時間が流れようとしています。
2限の終わったH先生のお部屋に突撃する学生二人。


机を拝借して、なにやら作業・・・


できたっ!
おおっ!これは「ND」=ノートルダムの頭文字ではないですか!!
しかし、急いでいたので、どっかおかしい・・・ はっ!Nが、鏡文字になっている!


修正しました。
そして・・・・・・

窓に貼りました!

続いてお隣のK先生のお部屋を襲撃。

窓に貼りました!


見えるでしょうか!きらめくNDの文字!

実はこれ、明日の1回生歓迎行事「フレッシュマンセミナー」の仕込みなのです。
彼女たちのチームは、午後のエクスカーションで
「京都タワー」に上ります。
「京都タワー」の高性能望遠鏡を使用すると(無料)
新校舎がばっちり見えることを下見で確認済み。
もしかしたら、見えるかも??ということで、窓に目印を仕込んだというわけです。
(NDの文字は、シャレです)

果たして、明日見えるでしょうか??
フレッシュマンセミナーの報告をお楽しみに!

(吉田朋子)





  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:31Comments(0)学生の活動報告

2016年04月13日

葵祭の斎王代おめでとう、西村和香さん!

今年2016年の5月15日の葵祭の斎王代に選ばれた西村和香さんは、本学科(京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科)の卒業生です。


西村さんは私の「基礎演習」(一年生ゼミ、8名ほどの少人数)のクラスにおられて、このクラスでの京都フィールドワークとして、祇園祭山鉾巡行を見に行ったこともありました。

保護者会などの折に、お母さまともお話しする機会もあり、「ノートルダム御出身の西村さんですよね。私もほぼ同じ時期にノートルダム女学院、女子大学を卒業していますので、斎王代をされたことを覚えています」という会話をしたこともあったと思います。

その頃から、西村さんが親子二代、斎王代に選ばれることを、私は心待ちにしていたような気がします。西村さんは、本学科で学芸員の資格もとられていて、やっぱりその道に進まれるのだなぁと、納得したりもしていました。

西村さん、そしてご家族のみなさん、この度は本当におめでとうございます。

当日は、私たち人間文化学科の教員と学生一同、とても楽しみにしています。京都の伝統文化のために、どうぞよろしくお願いします。

以下が、各種の新聞報道です。(報告:吉田智子)

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160412000150

毎日新聞
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160412/Mainichi_20160413k0000m040033000c.html

産経ニュース
http://www.sankei.com/west/news/160412/wst1604120065-n1.html
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 07:28Comments(0)卒業生

2016年04月12日

京都で映画を観る あん


これもまた、四条にある、
京都シネマで観た映画の話です。



「あん」
監督・脚本が河瀬直美、
主演が樹木希林の、
映画です。

第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、
オープニング上映されました。


映画は、桜の季節、
ちょうど今頃の出来事から、
始まります。



永瀬正敏が店主を演じる、
どら焼きを売る小さい店に、
樹木希林が演じる、
おばあさんが、
バイトをさせてほしい、
と頼みにきます。

そのおばあさんは、
あんこづくりがうまく、
やがて、どら焼き屋さんは評判になり、
お客さんが大勢訪れるようになります。


タイトルの「あん」は、
あんこのあん、ですね。


ところが、おばあさんが、
ハンセン病患者だという噂が広まり、
お客さんが途絶えます。


それで店主はどうしたか、
というところは、
映画を実際に、
ご覧いただいた方が良いでしょう。



河瀬直美監督は、
ドキュメンタリー作品の制作からスタートしたので、
その映画の作風も、
ドキュメンタリーのように、
過剰な感情表現を抑えたところに、
特徴があると言われます。

『萌の朱雀』で、
第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を、
受賞しました。

『殯の森』は、
第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを、
受賞しました。

どちらの作品も、
奈良で撮影されており、
関西とも関係の深い監督です。
両作共にDVDで観ることができます。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記京都国際文化領域(芸術と思想)

2016年04月11日

どこでもグローバル


京都は、どこでも、
海外からのお客さんや、
留学生の方たちとお会いします。


今回は、大学の近くのコンビニでの出来事です。
地下鉄北山駅前ですね。


コンビニに、
チケットの代金振り込み、
などをする端末があります。


その前に男女二人連れの、
アメリカ人らしき方たちが、
操作をしておりました。


私も、振り込む用事があり、
待っていたのですが、
お二人はスマホを眺めながら、
あれこれと操作しております。


ずいぶん時間がかかるな、
という感じでした。


近くで待ち構えているのも、
いやな感じなので、
離れて、
雑誌売り場のあたりにいますと。


やがて、
「だれか、たすけて」と、
英語のアクセントぽい、
日本語で、
二人連れの男の人がつぶやきました。


こらあかん、と思い、
どうしましたと声をかけました。

予約したチケットの代金を、
振り込みたいらしいのですが、
よくわからないようです。

男の人は、日本語は話せるのですが、
漢字表記まじりの、
操作パネルが、
今ひとつわからなかったようです。


こういう出来事があるとなると、
日本国内であっても、
英語表記くらいは、
準備した方が良いようです。


(前に紹介しました、
京都駅の拉麺小路は、
4言語表記でした。)

端末によっては、
複数言語を選択できるものも、
あるみたいですね。


というわけで、
コンビニでも、
英語が少し使える方が、
よいおもてなしが、
できるようです。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)日記国際文化領域(多文化理解)京都