2017年09月06日

アラビア語とアラブ・イスラーム文化(その2)

アラビア語Ⅲの学外授業 
アラブ・イスラーム文化の理解(その2)

授業の一環で7月13日に学生と
「ムスリムインバウンドEXPO in 大阪2017」
に行ってきました。

アラビア書道の展示もありました。



パレスチナ、オマーンなどアラブの
民族衣装が飾ってあり、
主催スタッフのご好意で試着をさせていただきました。
ほとんどの学生にとって、アラブの衣装を
身をまとうのは初めての体験でした。



会場のブースの中にヘンナアートを
見つけました。ヘンナとは中東・アラブ地域の
女性が手足の装飾に使う植物染料です。
婚礼などに際して、花嫁はもちろん
女性たちは手足に花や植物などを描きます。
アラブの古い伝承によると、ヘンナには
神の祝福バラカが宿るとされています。
何日かすると描かれた模様は自然に消えていきます。
3名の学生がブースでチャーミングな
デザインを描いてもらいました。



 会場にはアラブ人の方やアラブ地域に
明るい日本人の方たちもいて、
交流を深めることができただけでなく、
アラブとイスラーム文化をじかに
体験することができました。
アラビア語学習はもちろんのこと、
今後もこのような学びの経験を
積み重ねていきたいと思っています。

人間文化学科 教員 鷲見朗子
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(多文化理解)授業紹介

2017年09月05日

アラビア語とアラブ・イスラーム文化(その1)

アラビア語Ⅲの学外授業 
アラブ・イスラーム文化の理解(その1)

本学のアラビア語科目は
アラビア語を学ぶだけでなく、
アラブとイスラーム文化を
理解することも目標にしています。
授業の一環で7月13日に
「ムスリムインバウンドEXPO in 大阪2017」
に学生とともに行ってきました。
さまざまな展示がされていました。



ムスリムとはイスラーム教徒のことで、
インバウンドとは
訪日外国人旅行のことです。
このEXPOは、訪日する外国人
イスラーム教徒観光客を迎え入れ、
イスラーム教徒とつながり、かれらのことを
理解するために開催されています。


 
まずはステージで披露された京友禅ムスリマ
ヒジャーブファッションショーを見ました。
ヒジャーブとはイスラーム女性教徒(ムスリマ)が
頭をおおうスカーフのことです。
貞節を守るためにイスラーム女性教徒は
ヒジャーブや長衣を身につけます。
この着用の根拠はイスラーム教の
聖典コーランの章句にあるとみなされています。
会場では、京友禅で染めた色とりどりの
華やかなヒジャーブに目を奪われました。



 シリアを支援する団体のブースに
私の知人を見つけ、シリアの現状、
そして美しい刺繍を施したテーブルクロスや小物、石鹸などの
シリア製品について説明を受けました。
(その2 に続く)

人間文化学科 教員 鷲見朗子

  
タグ :アラビア語


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2017年09月02日

祇園祭に行ってきました5 ―3年次生「専門演習」クラス



続いて遭遇したのは、船の形をした船鉾(ふねほこ)です。ご神体は、神功皇后です。かつてお札にもなったことのあるお方ですが(女性でお札に採用された第一号)、戦後は教科書からも完全に抹消され、今の女子大生は知るよしもありません。読み方も「ジングウコウゴウ」ですので、お間違えなく。




祇園祭ではとても重要な人物で、船鉾の他に、占出山、3年前に150年ぶりの復活を遂げた大船鉾(かつての呼称は「凱旋船鉾」)のご神体に取り上げられており、往時の人気がしのばれます。詳しいことが知りたい学生さんは、古事記・日本書紀をお読みください。




ここでも粽を売る少女たちが元気のよい歌声を披露してくれていました。楽しそうな一生懸命な姿に打たれ、記念に一つ購入することにしました。これでわが家も一年無事安泰です。




その後、木賊山を見学し、動くカマキリで知られる蟷螂山を見に行きました。カマキリがパタパタするのは、晴れの日の山鉾巡行の時だけですから、夜に拝見したご神体は「蟷螂之斧」を控えめにした神妙なお姿でした。




こちらは提灯にカマキリが貼り付いており、訪れた人々を和ませていました。

(報告者:堀勝博)

  


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2017年09月01日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス3

祇園祭宵山の楽しみは、浴衣掛けで露店を思い思いにめぐり、食べ歩きをすることですが、ついそれだけで終わってしまって、祭り本来の意味や伝統にまったくふれぬまま、夏フェスの一種ぐらいに考えて、お祭り気分を味わうだけといった人が多いとすれば、まことにもったいないことです。

往時の人々が、どんな思いでこの祭りを作り上げ、受け継いできたのかを知った上でこの祭りに参加することは、同じ京都に学び、生活する者として、とても大切なことではないでしょうか。

ということで、わがゼミでは単に歩行者天国に立ち並ぶ山や鉾を見学するだけではなく、必ず町会所に立ち寄り、ご神体や展示品を拝観して、各山鉾の由来や歴史について学ぶようにしています。




今回ご紹介するのは、伯牙山(はくがやま)です。提灯や幔幕がおしゃれな琴柱(ことじ)の模様になっていました。このような粋な遊び心が至るところに見られるのが、この祭の楽しさですね。




この山のご神体が、物語の主人公、琴の名手、伯牙です。とても思い詰めた表情で、手に斧を持ち、琴を断ち割ろうとしています。なぜ琴の名人が琴を割ろうとするのか。それがこの伯牙断琴のお話です。『呂氏春秋』や『蒙求』などに載っています(ただし、明治以前は主人公の人物名は特定されていなかったらしく、単に「琴割山」と呼ばれていたそうです)。

この伯牙山の特徴は、懸装品がすべて中国色で統一されているところです。




見送りの「仙人図」は西陣で制作されたという刺繍。人物の押し絵が施された水引は、20年前に復元されたもの。いずれもいかにも中国風ですね。この山を代々受け継いできた町衆の心意気がうかがえます。




ゼミ発表を担当した中国の留学生も興味津々の表情で見入っていました。

(報告者:堀勝博)



  


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2017年08月27日

学生に勧められてアニメを観る


昨日と似た話ですが
学生に勧められて、
アニメを観る場合もあります。

この前観たのは、
「ズートピア」です。



田舎から都会に出てきて、
夢をかなえるために、
がんばる、という、
シンプルな話ですが、
面白いですね。


街を、大きな列車が走っているのですが、
動物に合わせて、
ドアが複数ついています。

こんな列車つくるの面倒だなあ、
などと思いますが、
そこが、ズートピアの良いところ。

それぞれの特徴に合わせて、
多様性を活かす、
というところに、
ズートピアの、
街の考え方があります。



もちろん、これは制作者の、
考えですね。

多様性を実現するためには、
実は、手間をかけなければ、
ならないことが多いのです。

しかし、それぞれの違い、
特徴を知って、はじめて、
一緒に暮らす、豊かさが、
生まれてくるわけですね。


そんなことを、視覚的な表現で、
ユーモラスに描いているところが、
楽しいなと思いました。

実は、この多様性は、
メインストーリーにも、
関係してきます。


こんなふうに、思ったことを、
学生と話したりもします。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:25Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年08月26日

学生に勧められマンガを読む

私の日本近現代文学・日本文化ゼミでは、
ストーリーのあるものであれば、
小説でなくとも、マンガや映画でも、
研究の対象する場合もあります。



今回は、学生が卒論に取り上げるというので、
「ノラガミ」というマンガを、
私も読むことになりました。


日本の八百万の神の世界観をもとにして、
神の世界で、何やら、
権謀術数がめぐらされている、
という話になっているようです。
(まだ、連載中です。)

神様もきわめて人間的に描かれており、
その点では、日本の神話の世界に、
近いかと思います。


論じるならば、
日本神話の世界を調べたうえで、
どのように現代風にアレンジされているか、
考えてみると良いのではないか、
と思いました。



もっとも、マンガの面白さは、
神や人の、関係や情緒の描き方、
また、コミカルなエピソードにも、
あるかと思います。

そういう、マンガの構成の仕方を、
分析してみるのも、
よいかもしれません。


そういえば、アニメも見て下さい、
と言われていたのでした。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:16Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年08月22日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス2


次に通りかかったのは、芦刈山です。「芦刈」とは、大和物語などに出てくる有名なお話で、夫婦愛、固く結ばれた夫婦の絆をモチーフにしています。




ご神体は、落ちぶれて葦を刈る物語の主人公、元・夫です。右手に鎌、左手に刈り取った葦を持っています。衣装の一つ(旧衣装の小袖)に、天正17年(1589年)に制作されたものがあり、祇園祭のご神体の衣装としては現存最古だそうで、重要文化財に指定されています。この祭りの歴史の古さがうかがえますね。




人形の御頭はさらに古く、天文6年(1537年)に作られたとのこと。現在はレプリカを用いているそうです。




写真は、巡行の際に山を飾る懸装品の一つ、見送り。年によって使用されるものが異なり、右側が山口華楊画伯の「鶴図」を原画として織られた綴織、左側が江戸時代後期の「唐子喜遊図」で、今年は右の「鶴図」の方を使用するそうです。




こちらは、豊臣秀吉の陣羽織模様をもとに平成に入って新調された胴懸の綴織です。おもしろい鳥獣の図柄ですね。

晴れの日を飾る一つひとつの用品に、古くから多くの人々が熱い思いを籠めてきたことがわかります。


(報告者:堀勝博)


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2017年08月20日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス



大学は夏季休暇に入りましたが、7月にゼミで祇園祭見学に行ったときの記事を何回かに分けて報告します。

3年次生必修科目「専門演習」(ゼミ)の「日本語と古典」クラスでは、日本の古典文学や古い文化に興味を持つ学生が集まっています。

京都を代表する夏祭、祇園祭は、古典文学に深い関わりがありますので、毎年授業の一環として学生を見学に連れ出します。芦刈山、黒主山、木賊山、船鉾、鶏鉾、伯牙山、孟宗山など、古文漢文に取材した山や鉾が数多くあるのです。




今年のゼミ生は、とりわけ古典文学に強い興味をもつ学生が多いので、事前にそれらの山や鉾の由来となった古典文学原文をみっちり学習しました。

とは言っても、33基すべてを網羅することは難しいので、いくつかの山・鉾に焦点を絞りました。香港出身、中国出身の二人の留学生には、漢文学由来の山鉾を担当してもらいました。

見学したのは、お昼に行われる山鉾巡行ではなく、夕刻、駒形提燈に灯が点り、お祭ムードが溢れる宵山でした。まず目に入ったのは油天神山。




さっそく「ちまきどうどすかー」の掛け声でおみやげを売る少女たちのコーラスがわれわれを出迎えてくれました。

留学生たちも、初めて見るこのかわいい光景に目を細くしていました。 〈続〉

(報告者:堀勝博)


  


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2017年08月13日

授業紹介(情報・メディアの文化とリテラシー)

3年前から「情報・メディアの文化とリテラシー」という授業を隔年で開講しています。図書館などの、情報を扱ってきた分野では、情報を使いこなす能力を「情報リテラシー」と呼び、我々がそれを身につけることが重要だとしてきました。また、メディア学、メディア教育の分野でも、テレビ、新聞などのメディアの性質を理解できる能力である「メディアリテラシー」があり、デジタル機器を使いこなす能力など、様々な「リテラシー」が提唱されてきました。近年はインターネットなどによって、様々な情報源、メディアが融合しつつある中で、そういった情報、メディアを使いこなすことができる横断的な能力が必要とされつつあります。



この授業では、そのような能力について学びながら、情報、メディアと人との関わりについて考えます。SNSなどの情報にはどのような性質があり、それをどう使えばよいのか、どのようなことに気をつければよいのか、といった身近な問題から、情報を自分から発信すること、そこにおける法律、倫理などの理解など、情報、メディアに関する諸事情について学ぶ授業です。(なお、この記事にある画像は著作権フリーのものです。) (鎌田)  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)図書館司書資格授業紹介

2017年08月08日

大学での文学の授業は面白いですよ


大学で文学を学ぶのは、
面白いですよ。


先日のオープンキャンパスで、
話したことを、書いています。)


高校までは、小説を読む際には、
登場人物の心を読み取ろう、
ということを中心に、
取り組んできたと思います。


ただし、小説は、必ずしも、
人間の内面を描くものではありません。

出来事の面白さを語る場合もあります。

言葉遊びが、ちりばめられた、
遊び心がたくさんの小説もあります。




私が特に研究しているのは、
小説の背後にある、
明治、大正、昭和の、
時代背景や、文化的習慣、思想です。


明治、大正時代は、
現在の私たちと近い生活をしていますが、
少しずつ違う習慣や流行があります。

小説を読む際には、
そういうものを調べた方が、
発見があります。

今の常識で読んでいると、
読み飛ばしてしまう部分も、
小説では、重要な意味が、
示唆されていることもあります。


微妙に違う、習慣や思想を知ることで、
日本の近代文化に対する理解も、
深まります。

この点では、文学研究ではありますが、
歴史の勉強とも関わりがあります。


また、小説には、美術や音楽なども、
登場しますから、
種々の芸術や文化を学ぶことにもなります。


こんなふうに、勉強の過程で、
自分の知識が広がり、
様々な研究との関わりが見つかるところが、
文学研究の面白さ、だと思います。

文化を、様々な角度から広く学びたい人には、
おすすめしたい、と思います。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:24Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年07月31日

西村明美先生 柊家  ホスピタリティ京都

7月11日火曜日の、ホスピタリティ京都は、
柊家女将、西村明美先生を、
お招きしました。



柊家は、文政元年(1818年)創業、
江戸時代から続く、
京都の老舗旅館です。


玄関に、重野成斎(文政10年-明治43年)の書、
「来者如帰」の言葉が記されており、
「我が家に帰られた様に寛いで頂きますように」
という、柊家の、おもてなしの精神が、
表されています。

寛ぎは、身の安全、清掃、美味しい食事、設え等、
全てがととのって感じて頂ける空間で、その陰では
様々な心配りをしなくてはなりません。


そして、柊家のおもてなしの精神の背景には、
神道、仏教の教えをはじめとした、
日本、京都が育んできた土壌があるとのことです。




京の宿として、伝統を重んじる柊家ですが、
江戸時代、明治時代の部屋とともに、
新館では、現代の職人さんらの、
新しい意匠をとりいれています。


温故知新の理念を大切にし
新しいものを採り入れながら、
新旧を融合し、日本文化の伝統を、
未来につなげていくことが、
柊家の重んじるところです。


聴講した学生は、
伝統を尊重しながら、
現代と積極的に関わり、
未来を意識する老舗の姿勢に、
あらためて感じ入っていました。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)授業紹介京都

2017年07月30日

1年次生必修科目「基礎演習Ⅰ」 大谷由里子先生による特別講義を実施



 7月20日、1年次生必修科目「基礎演習Ⅰ」に大谷由里子先生を特別講師としてお迎えし、一斉授業を行いました。




 大谷先生は京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業株式会社へ入社。そこで有名な漫才師 故・横山やすし氏のマネージャーを務め、その後も宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどのタレントを次々と、世に送り出されました。また「よしもと天然素材プロジェクト」の立ち上げの際には、ナインティーナインや雨上がり決死隊の売り出しにも、尽力されたと伺っております。




 授業のテーマは、人間関係を円滑に進めるのに欠かせない「コミュニケーション力」をつけるにはどうしたらよいのか、その人がもっている特性を磨いたり、発見したりする「仕掛け」をどのように作るのかというものでした。






 この大学へ第一志望で来た人、あるいは第二志望以下で来た人もいると思いますが、与えられた環境でどう生きるかが大切で、大学生活を悔いなく過ごし、自分で自分を幸せにしよう、という力強いメッセージで授業が始まりました。皆で立ち並び、手をつないで、「相手のことを考える」という動きをやってみました。




 「心を元気!」にするさまざまなヒントをいただきました。





 WANTを持ったら、HOWを考えよう。 自分の言葉を聞いているのは自分であり、心は聞いた言葉でつくられるので、つねにプラス思考の言葉を口にしよう。また、人の心をつかむ人になるには、人の言葉にしっかり耳を傾けよう、ということです。

 それで、学生同士ペアになって、相手に自分の言葉で自分の未来(やりたいこと)を語り、また相手の未来(やりたいこと)を聴くアクティビティを行いました。

 各ペア、思いのたけを語り、それをしっかり聞いてあげるインタビューアにもなって、盛り上がっていました。






 ともかくWANTを見つけたら、HOWを考えて実行に移そう!そうしたら、道は開ける!

 学生たちは大谷先生のユーモアあふれるお話に、心を揺さぶられ、大いに刺激を受けたことと思います。この日のそれぞれの気持ちを忘れず、一日一日を大切にして大学生活を送ってほしいと思います。 




(報告:鷲見朗子) 


                 
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)卒業生授業紹介

2017年07月29日

祇園祭に行ってきました ―1年次生「基礎演習」クラス


  
  1年次生必修科目「基礎演習」の授業は、大学での学習方法を身につけること、人間文化学科の学びの面白さを知り、学科になじんでもらうことを目的とする科目です。人間文化学科では、京都研究・京都フィールドワークをコンセプトの一つに掲げていますので、1年次生を祇園祭に連れ出しました。




 京都出身の1名を除き、初見学の学生ばかりでした。朝11時頃から見学し始めましたが、13日、宵々々々山に相当する日でしたので、まだ山鉾がすべて建っておらず、曳き初めが終わったばかりのところもありました。





 それでも、初めてみる鉾の高さ、大きさに、学生たちは感嘆の声を上げ、絢爛たる懸飾品に目を奪われていました。




 これは、有名な丸山応挙の絵と左甚五郎の彫刻で「動く美術館」の代表格、月鉾を下から見たところです。



 祇園祭は、行くたびに発見がありますが、今回、早い時期に行きすぎて、まだ山建てが始まったばかりの郭巨山の、縄がらみの様子を間近で見ることができました。釘を一本も使わないで建てることを目の当たりにしました。




 大きな鉾には、お囃子を奏でるために、40人前後の人が乗り込むのですが、動くカマキリで有名な蟷螂山には、囃子方ではなく、カマキリのからくりを動かす人が4人乗り込みます。




懸装品で覆われたこの狭い空間の中で仕掛けを操り、山のてっぺんに鎮座するカマキリの手や羽をパタパタと動かすのだそうです。そんな説明を、曳き初めが終わったばかりの、町会所の方がしてくださいました。







早く行ったら行ったで、いろいろ発見することのある、祇園祭でした。






(報告:堀勝博)
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:30Comments(0)京都フィールドワーク授業紹介京都

2017年07月28日

マイナビ・スタッフさんによる特別講義 ―日本語コミュニケーションⅢの授業

 

人間文化学科必修科目「日本語コミュニケーション」は、1年次から2年次の1年半にわたり、社会人基礎力を修得するために履修する科目ですが、とくに「日本語コミュニケーションⅢ」では、ペン習字や履歴書の書き方、敬語・ビジネスマナーの常識などについて、実践的に学んでいます。

先日、その最終回を迎えましたが、総合試験を実施したあと、就活に直結する特別授業を実施しました。テーマは「性格適性診断を活用する―自己発見講座」で、講師は、昨年度からご協力いただいているマイナビ・京都キャリアサポート課、若松伶奈さんです。





今回は、就職活動の大前提となる自己分析の第一歩として、ビッグファイブ理論にもとづく性格診断テストとレジリエンス(心の回復力)を診断するテストを実施しました。これらのテストにより、自分の性格適性の傾向を客観的に捉え、またストレスや逆境の中でメンタル面でどれほど耐えられるかについて知ることができるそうです。

各自スマートホンのマイナビ・サイトに入って、これらのテストに回答し、出てきた診断結果を見せあいながら、「これ、自分じゃないみたい」「○○さんと一緒だ」「半分当たってるけど半分は違うな」など、至るところで盛り上がっています。




「何でもでもわかっているようで、実は自分のポテンシャル(潜在的能力・可能性)については、つかめてないということが理解されたと思います。

5年後の自分が、予想だにしない仕事をやっていることは、じゅうぶん考えられることです。

その意味で、今回の診断結果を参考に、しかし、あくまで「私は○○な人間だ」と決めつけてしまうのではなく、「私は○○な一面をもっているのだ」と認識して、あらゆる可能性が伸ばせるよう視野を広げ、有意義な大学生活が送れるよう、がんばってください」


以上、マイナビスタッフさんで、つい1年半前まではご自身が就活大学生でもあった、若松さんからのメッセージでした。






(報告:堀勝博)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

2017年07月27日

「朗読コンサート」を開きました(授業「日本語の朗読」)

人間文化学科の授業「日本語の朗読」では、授業の締めくくりとして
毎年、「朗読コンサート」を開いています。


本年も7月20日に「朗読コンサート」を開きました。

この授業では
「朗読」を通して、音声表現を磨くことはもちろんですが、
・人前で話すことの苦手意識の克服
・「一つの作品」をグループで協力して作り上げること
・またそれを、聴者にききとりやすく、
わかりやすくイメージしながら聞いてもらえる作品に仕上げること

などのミッションを克服していきます。


そして、最終的に、音声に注目しながら、
人前でよりよく話す力を身につけていこう!というものです。

本年の「朗読コンサート」もとてもいいものになりました。
物語、詩、童話、歌詞・・・様々な作品を、
それぞれのグループで話し合い、高めあい、
司会も入れて
最終的に、「朗読コンサート」として、この時間・空間を皆で作り上げました。



朗読コンサート終了直後に、各グループから感想などを聞きましたが、
「真剣」にするからこその
「楽しさ」を強く感じた人が多かったようです。
とてもうれしく思いました。



みなさん、素晴らしい朗読作品をありがとうございます。
もうどうすればいいのか、かなりわかったかと思います。

音声表現スキルは、
朗読だけではなく
アルバイトなどでのコミュニケーションやプレゼンテーションなど
様々な場面で役に立ちます。

他の場面でも、すぐに役立てていっていただきたいと思っています。
今の皆さんなら、もうそれができるはずです。




写真 長沼光彦
報告 平野美保
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 16:30Comments(0)話しことば教育授業紹介日本語日本文化領域

2017年07月25日

レポートの準備は万端らしい…


本日の、1年次必修、
「日本語コミュニケーションⅠ」は、
試験期間を前に、
レポートの書き方について、
質問を受けたりしました。



聞いてみますと、
わりと早めに、取り組んでいる人も多く、
下書きを見せて、質問したり、
今は、試験の準備です、と言ったり、
する人もいます。


中には、まだもうちょっと、
という人もいましたが、
何らかの形で、取り組んでいるようです。


暑い日が続いているので、
体に気を付けて、
がんばってください。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:13Comments(0)授業紹介

2017年07月23日

自分のことはわからない キャリア教育


就職活動の準備をはじめると、
自己分析からはじめよう、
と勧められます。



とはいえ、自分について、
何か考えようと思っても、
何も思いつかなかったりします。


自分にとって、
自分は当たり前のものですから、
あらためて、どんな人間かと、
考えてたりしないものです。


ここで求められているのは、
自分を、他の人のように、
知ろうとすることです。


この人は、どこ出身なのか、
どんなことが好きなのか、
他の人について、知りたいことを、
自分について、
思い起こしてみる、
ということです。



幸い、自分のことは、
記憶をたどれば、
思いつくことがあるはずです。


自分を相手に、
インタビューをするつもりで、
記憶をたどってみては、
いかがでしょうか。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:57Comments(0)授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

2017年07月22日

質問できる人は、半分わかっている 


大学では、
レポートの締め切りや、試験期間が、
迫ってきて、
質問を受ける機会が多くなりました。



ブログ用の写真を撮りに、
キャンパスを彷徨(さまよ)っていても、
学生の皆さんから声をかけられることが、
あります。


なかには、レポートの下書きを持ってきて、
これでどうでしょう、と聞く、
準備を進めている人もいます。



何にせよ、質問することは、
よいことだと思います。

質問するということは、
自分ができないことを、
きちんと見つけている、
ということです。

できないことを、クリアしようとする、
計画性もあるということになります。


また、質問することで、
授業とは異なった視点で、
考えることができ、
理解のヒントが得られます。




本学は、大人数の授業があまりなく、
授業の中でも、学生に発問するなど、
教員が話しかける機会が多くあります。

そんなわけで、普段から、
教員と学生が話す環境があるので、
質問もしやすいのかと思います。


1年生の皆さんは、
はじめての大学での試験ですが、
どんどん質問して、
がんばってみてください。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:54Comments(0)授業紹介

2017年07月21日

質問をつなげる 国語科教育法Ⅰ

国語科教育法Ⅰでは、授業を運営する、
練習をしています。



受講生にまず、考えてもらっていることは、
生徒の答を引き出す、発問の仕方です。



例えば、太宰治「走れメロス」を読む場合、
「ここでメロスは、どんな気持ちだろう?」と、
いきなり生徒に聞くのは、
いささか不親切かな、と思います。



もちろん、こういう発問でも、
答えられる生徒はいます。

けれども、答えられない生徒も、
います。

そういう生徒のために、
発問の意図を理解しやすくなるような、
ヒントを付け加える必要があります。


「若い時から名誉を守れ。」と言っているけれども、
この言葉をふまえて、メロスの考えていることを、
説明してくれますか、
と注目すべきポイントを、
明確にするのも良いでしょう。


あるいは、もっとはっきりと、
「若い」人は、「名誉を守る」ことが必要だと、
メロスは考えているのでしょうか、
と、イエス、ノーで、
答えられる形にした方が良いかもしれません。


あるいは、「名誉って何?」、「何を大切にすること?」と、
言葉の意味から聞いていく方法もあります。



このような細かい質問を、
いくつか重ねながら、
「メロスは、どんな気持ちか?」という、
大きな質問につなげていく方が、
生徒も、発問の意図を理解しやすくなる、
と思います。


授業も、広い意味では、
教師と生徒の、コミュニケーションです。

生徒の様子をよく見て、
生徒を理解することに努めたうえで、
言葉を投げかけることが、
必要です。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:57Comments(0)国語科教諭免許授業紹介

2017年07月20日

正義ってなんだ 国文学概論


国文学概論では、
太宰治「走れメロス」に続き、
芥川龍之介「羅生門」を読んでいます。



登場人物の下人(げにん)は、
荒れ果てた京都で、
主人からクビにされて、
生活に困っています。


どうにか生き延びるために、
盗人になるしかないかな、
などと考えています。


それが、羅生門の2階で、
死体の髪の毛を抜く老婆を見かけると、
悪を憎む心が、急に湧き起こります。

さっきまで、盗人になろうと思っていたことを、
すっかり忘れています。



まあ、私たちも、自分の行いはおいといて、
人のしたことには、怒ったりしますね。


正義などと、大声で主張する前に、
自分の行いを振り返ってみた方が、
良いようです。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:03Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域